3月の本ネタ

デフレーション“日本の慢性病”の全貌を解明する
吉川 洋

2013年のベスト経済書との触れ込みで購入
日本だけがデフレスパイラルに陥った原因については、カーネマンの行動経済学から読み取った日本の雇用慣行(みんなでガマン)&”プロセス”イノベーション(効率化)ばかり先行して”プロダクト”イノベーション(価値創造)が足りないから。

デフレその処方箋については、金融政策は効かない。
浜田教授やカツマーのマネーサプライや藻谷氏(好きなんですけどね)の人口減少論はマチガイ、ってなことが書いてあります(たぶん)

でも解決策の提案はされておらず、あくまで分析まで。

しっかり読み解くには経済学のイロハが必要です。
私も詳しいほうじゃないので理解できない部分が多かった。

やっぱり最後は「アニマルスピリッツ」だと思いますが。
それを育てるには「教育」かねえ。

稲盛和夫の実学 経営と会計
稲盛 和夫

燃える闘魂に続いての稲盛塾シリーズ

会計の事が書いてあるのかなーと思い購入しましたが、専門的な記述は殆どなし。会計知識ゼロでも読める本です。
初版が1998年と古いですが、内容には古さを感じさせません。
普遍の原理ってヤツですね。

経営に携わる方はもちろん、ビジネスマンにはお勧めです。

永遠の0  百田 尚樹

たまには小説も読もうと思います。

説明不要な一冊かと。
大村の地名もよく出てきます。読んで損なし。

初版は2006年なんですね。

ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則

ジム・コリンズ

こちらも初版は2001年と古い本。
シリーズもので全米200万部と一番売れた本。
ですが、どちらかというと前作のほうが面白かったかな。

・第5水準のリーダーシップ
・適切な人材
・規律の文化
・ストックデールの逆説
・コッテージ・チーズを洗う

・徳は事業の基也
・人は城、人は石垣、人は堀
・利他の心
・不撓不屈
・小さなことからコツコツと

と言い換えることができるような。

精神論だけではなく、膨大なデータから導き出そうとする著者の熱意にリスペクトです。
各章の要約を読むだけでも勉強になるかも。

ただ読みやすいとは言えないかもしれません。

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