福田恆存評論集・第十巻〜日米両国民に訴へる

櫻井よしこ塾頭の日本JCグローバルリーダー育成塾では、国家基本問題研究所の理事を中心とした講師による良質な学びを得た。

塾頭はもとより、田久保先生、西岡先生、当時話題の田母神閣下など、保守系論壇の第一線で活躍されてる講師陣による学びと議論、そして実学は私の思想形成の主体となった。
中でも、一番楽しみにしていた講義は遠藤浩一先生によるものであった。
第一印象は、キザで芝居ががった口調に違和感を感じたが、講義が進むにつれ、引き込まれていった。

遠藤先生の著書、課題本を読んで講義に備え、日本JC会館で議論させて頂いたことは私の人生の大きな糧である。
最優秀塾生の栄を賜り育成塾を卒塾。しばらくして遠藤先生が教鞭を取られている拓殖大を訪れた。さらに先生に学びを請おうと拓殖大院の受験を考えたのだ。

しかし、先生は急逝される。
お別れの会に足を運んだが当時の安倍首相からも弔意がよせられていた。
その遠藤先生が学生時代に「読んで痺れた」というのが、本書に収められている「防衛論の進めかたについての疑問」である。
が1979年に発表、戦前の歴史的カナで記されている。内容は憲法9条下における無抵抗防衛論を批判したものである。
読み進めていくと、長崎大村基地や田久保先生の評論が出てきて嬉しくなった。

他にも、日米同盟や暗殺された朴 正煕についての評論は読みごたえがある。
劇作家、演出家らしく、日本語の発音等についての評論も収められているが、正直よくわからない。

〜政治にすべてを期待するといふのは、よく考へて見れば、江戸時代のお上意識の裏返しに過ぎまい。いや、その名残だと言へよう。
何か面白くない事が起つたりすれば、今の殿様が悪いからだと文句を言つていればいい。その心の底では、名君による賢人政治を期待していたのである。
選挙とは名君探しの事に他ならない。が、選んで見れば、直ぐ名君でない事が解つてしまふ。江戸時代なら期待するが、要求はしない。「自分のことは自分でせよ」といふ道徳が生きていたので、自分の尻までお上に拭いて貰ふのは恐縮だといふけぢめは知つていた。〜

遠藤先生に「権力の源泉とは何ぞや」と問うたことがある。
先生は「指導力である」と答えた。
改めてご冥福をお祈りいたします。

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