横浜市港北ニュータウン「燃エンウッド」、静岡県伊豆の国JA「新規就農者支援」


経済厚生委員会の先進地視察にいってきました。
今回は民間対象です。

・横浜市港北ニュータウン・サウスウッド
竹中工務店が研究開発した建築資材「燃エンウッド」を活用して建てられた全国初の大型商業施設サウスウッドを視察してきました。
カラマツの集成材にモルタルを組み合わせ、1時間の耐火実験に耐えうる構造を持った建築資材です。

昨年オープンしたばかりで視察も多いとか。UR(都市開発機構)の後継の第三セクター横浜都市みらいが運営しています。
公共建築等木材利用推進法が2010年に施行され、公共施設の木造化が進んでいます。サウスウッドの場合はすべてRC構造にした場合と比較して20%増しとどうしてもコストアップ上がってしまいますが、木のぬくもりを感じる費用対効果のみで判断できません。
また、集成材なので間伐材の有効活用にもなります。強度的にRCと組み合わせる必要がありますが、4階建てまで建築可能ですから県立図書館なんかにも良いですね。

横浜都市みらいが進めたグリーンマトリックスという緑を最大限に保全するまちづくりにはピッタリ。竹中工務店以外にも鹿島など大手が様々な手法で開発していますから徐々に単価も下がるでしょう。

森林保持にも役立つこの素材。この施設に使用されたのはカラマツ集成材ですが、杉やヒノキでも作れるそうですから地域性を鑑みた資材として活用が広がりそうです。

・静岡県伊豆の国市「新規就農者支援について」
日本農業賞を受賞されたJA伊豆の国さんにお話をお伺いしました。
後継者不足が大きな問題となっている農業ですがミニトマトを作っている皆さんの平均年齢は47.1歳です。

儲かる農業ということで農業所得1000万を実現すべく就農支援に取り組まれています。
「ニューファーマー地域連絡会」「がんばる農業人支援事業」等を展開。新規就農者の主力はミニトマト。8.4億の販売額の内、6.9億が新規就農者によるものです。人口5万の伊豆の国市ながら大村市の新規就農者数(前年度年間3名)は倍以上の7名。
離農者もゼロと継続率も高い地域です。やはりというか、技術研修や経営指南のコアになる方がいらっしゃいます。市議会議員も務められているとか。

様々な制度も活用しながら、希望者に自らの農業決算書を開示、地域の方々を巻き込みながらニューファーマーの育成に当たられています。後継者がいなければ育て上げる、という考え方で、ボランティアで農家を回り指導に当たられているとか。
比較的軌道に乗りやすいとされるミニトマトとイチゴに作物を絞ったこともポイント。行政としては基盤整備に力を入れているとのことです。

農業を事業として成功させるには、趣味や定年後の農業とは違う、高度なプロの技術が必要だということで、経営知識から植物生理学、土壌学、遺伝学等々の高度な学習をされています。地力もあるという事も手伝って、3年目からは500万以上の所得が見込めるとか。

農業は自然が相手ですから大変だと思いますが、収入も見込める魅力ある仕事にするという取り組みは大変参考になりました。

イラストは伊豆の国市のゆるキャラ「てつざえもん」
江戸末期、ペリーを追っ払う為につくられた大砲を鋳造した溶鉱炉跡があり、世界遺産登録を目指しているそうです。

公式報告は他の議員が担当します。

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