西宮市における公共施設マネジメントの取り組み

西宮市における公共施設マネジメントの取り組み

面積は100平方キロメートル弱、大村より少々小さい面積に48万人が暮らす街
一般会計は1600億、財政力も0.89とまあまあ。
しかし経常収支比率99.5%ということで硬直気味。
1995年に発災した阪神大震災の復興で公共施設整備がぐっと伸びた、という側面もあります。

22年3月、市議会議員の質問にて指摘があったのが公共施設マネジメント=アセットマネジメント(以下AM)に取り組んだキッカケということでした。
その3年程前からも内部での必要性を指摘する声は出ていたとのこと。市長がマニフェストにAM白書作成を盛り込み本格始動。
まずは白書の作成体制づくり。専門部署を立ち上げて、老朽化した公共施設の現状や問題点を整理した基礎資料集を作成が始まります。

作成を進めていく上で、台帳、図面、データに不備がある事が明確になってきたとのこと。
ただ、データの整理・正確性も大事だが、市民に知ってもらうことも大事。精度より市民への周知を優先させ、概要を作成、発表したそうです。もっとも台帳と大差ないデータとなったので、完全なものではないが遜色はない、とのことでした。

兎に角驚いたのは担当の意識とスキルの高さ。概要版は本当に分かりやすく作られてある。

行政視察用のPPTのほかに大村市と人口構成と比較したデータなんかも準備されており、建築屋ですという課長の説明には感心しました。
西宮市600施設をまとめた白書、作成への着手から公表まで1年4カ月というスピード。その作成コストですが、初年度は自前、2年目、3年目で900万とのこと。

大村には200施設で調査コンサルタント費用が数千万(たぶん)。内容にもよりますが、結構差がありますね。

今後50年間に必要となる修繕や建て替えの経費は4760億との試算。
マネジメントパターンを6つ試算、長寿命化+面積20%削減+立替費用20%削減というパターンで年間49億円に平準化の投機的経費の枠に収めています。

財政規模と人口が違いますのでそのまま参考にできませんが。
今後の高齢化や税収の伸び悩みを鑑み、統廃合で総量の適正化、転活用やリニューアルを推進。

特筆すべきは施設総量を20年で10%、50年で20%縮減、と明確に数値化していることでしょう。市長からもここまで書いて大丈夫?と心配されたそうです。
加えて「新しい箱モノは原則作らない」と断じていたそうですが、そりゃあんまりだ、ということで「新規施設整備や増改築を行う場合は、総量が増加しないように既存施設の調整を図る」という事で落ち着いたとか。
AMに懸ける気迫を感じますね。

また、当市では費用対効果に疑問、グーグルで十分代用できる、との意見が多かったGISの活用もしっかりなされており、データの蓄積がなされています。使う側の問題かもしれません。

「白書とは目的を達成させる為の手法の一つ。白書作りが目的ではなく公共施設マネジメントの第一歩に過ぎない。」
「一律にダイエットするのではなく、必要なところには筋肉をつけながらシェイプアップしていきたい」と言う言葉が印象に残りました。

今後の課題としては、これからどこをどうするという(統廃合)話になるということで、市民の声が大きくなることが予想されます。

総論賛成各論反対。市全体の財政や今後を考えればAMには賛成だが、おらがまちの公民館を無くすのはまかりならん、という事でしょうか。

上下水道、道路、橋、公共施設、戦後から人口増、右肩上がりを前提に整備されてきた公共インフラの老朽化と更新は、どの自治体も避けて通れない課題。

大村もしかりですが、この国は多死社会を迎えます。
人口減と高齢化に対峙しながら、どう街をたたんでいくのか?という事を考えなければなりません。

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