仙北市・テンミリオン計画等

20日は仙北市へ。テンミリオン計画(観光客一千万人)プロジェクト、定住対策政策について学んできました。
その後は21名の市議団で濱田謹吾少年像建立25周年記念式典へ出席。

仙北市、というか角館、と言ったほうが馴染み深いかもしれません。
大村市と姉妹都市であった角館町、水深日本一の田沢湖がある田沢湖町、西木村が平成17年9月に合併してできた市です。
合併後も角館との関係を引き継ぎ姉妹都市となっています。

人口3万人弱、財政力は0.28(0.62)、実質公債費比率20.4%(10.5%)、自主財源比率21%(50.2%)
( )は大村の数値です。かなり厳しい状況ですね。

新市名「仙北市」はまだ認知度が低いようで、観光協会名も市名は冠さず「田沢湖・角館観光連盟」としています。
現実的な方策かも。

さて何故角館が姉妹都市なのか?そのきっかけとなった濱田少年とは?

時は1868年、戊辰戦争に遡ります。結構知らない方も多いようですが角館に行って「大村から来ました」というと歓待を受けますよ。

「双葉より手くれ水くれ待つ花は君が為にぞ咲けやこの時」

角館には大村人として誇らしく思える歴史が息づいています。

さて行政視察報告、まずはテンミリオン計画プロジェクト。

仙北は観光のまち、武家屋敷や桜並木の角館、水深日本一田沢湖、田園と森林、農業の西木村、が主な観光コンテンツ。
平成21年の門脇市長マニフェストに観光の質の向上を謳い、一千万人にしようというプロジェクト。
(ちなみに大村は現在100万人)

数値的には平成15年658万がピークで減少傾向、昨年は震災で384万、一昨年22年は546万とまだまだ道半ば。
マニフェストの転換も必要なのかもしれない、という話でした。

以下メモ

・二町一村の観光施策を一体的に
・台湾韓国の観光客も震災で途切れた。これまで乳頭温泉を目的に来ていた。有能なエージェントがいるようだ
・羽田、新幹線経由。秋田空港に韓国便がある。
・国内は頭打ち。
・玉川温泉、岩盤浴で雪崩が起きた
・震災の影響はなくなって来たように感じる。
・客室数、角館は200程度、日帰りが多い、田沢湖付近で3000程
・桜での花見観光150万、経済効果は調査はしているが正確な金額は出てこない。
・田沢湖など自然観光が強かったが、近年は施設、イベント系にシフトしている。
・自然歴史をしっかり保全、最後は本物に戻るのでは、と期待している。
・近年クニマスの発見で話題に、今後に繋げたい。

ひとつ気になったのはスポーツ観光。

確実にリピーターがある、と語気も強めでした。
秋田県が担当部署を作ったそうで、連携していきたいとのこと。
その代表格が田沢湖マラソン、その数5,000。
毎年全国からの参加があるようで、リピート率の高さを肌で感じる、という事でした。
100キロマラソン、なんてのもやっているようです。

県内でもトライアスロンや、サイクルフェスタ等、ランニングイベント等、様々なイベントが見られます。
健康にも良いですし、施設を必要としないイベントもあります。

大村でも何かやれないかな。ロサモタ杯を拡大してフルマラソンにする、躍動的な姿が印象的なご当地キャラ、おむらんちゃんを使ってゆるキャラが競争する「おむRUNカップ」とかどうでしょう(笑)

次は定住対策プロジェクト

地方の共通の課題、人口減少。そこになんとか歯止めをかける為の対策です。

市内にある400弱の空き家を活用しようということで「空き家バンク」を設置。
固定資産税の納付書とともに登録を呼びかけました。24年4月現在で12件です。
空き家利用希望34名あるそうで、契約仲介等にはタッチしない、相談助言までをやるとのこと。

気になるのが不動産業者とのすみ分けですが、業者はすぐに入居できる物件のみしか扱いません。市に登録されるのは未整備の状態の家屋。

なので色々とトラブルもあるようです。市は条件や契約については介入しない、としているそうですが、行政の紹介ということでクレームが入ることもあるとか。
借りている住宅の敷地を大家が頻繁に出入りしてプライバシーが守られない等、ローカルならでは、といった所でしょうか。なかなか難しそうですね。

・定住促進奨励金

市外からの定住者呼び込み為に、5年以上の定住が条件で新築やリフォームに3年間固定資産税相当額を交付しています。
これまでに18件交付実績、減免ではなくて交付ということで宣伝効果も考えているようです。

・スローライフモニターツアー
農作業や工芸体験、トレッキング等を体験してもらい参加は3年間で57人、ツアーで定住につながったのは2名という事でした。

・ふるさとサポーター制度(予算ゼロ)

仙北のPRに個人レベルで協力してもらう。
モニターツアーの参加者や、首都圏ふるさと会の方々に桜の時期に観光ポスター郵送、行きつけの居酒屋等、生活圏内に貼っていただく。

口コミPRですが、結構効果がありそうですね。物産展のお手伝いもお願いしたりするそうです。
全国各地を歩かれている方もおり、他の観光地の情報源にもなるとのこと。

しかしどの施策も目覚ましい成果がある、とまでは言えないようです。

そもそも国内人口ピークは2007年、それから減少に転じていますからかなり解決は難しい課題だと言えるでしょう。

その後は式典や祝賀会に参列して歓待を受ける。
大村の志士達が守った角館、名物の桜はまだ咲いていませんでした。
あと10日ほど、という話。

つぼみが膨らんだ桜並木や武家屋敷の桜は壮観でしょうね。
次は桜の季節に訪れたいものです。

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