地域再生の罠

地域再生の罠 ~なぜ市民と地方は豊かになれないのか?~
久繁 哲之介(著)

先月の中小企業家同友会の例会は行政マンや市議会議員を招いての中小企業基本条例のお勉強でした。
その講師の資料中で引用されていた一冊。

かなり批判的・・・というか毒舌な文体。自治体や実名を挙げての批判も多いので不愉快になる人もいるだろう。敵も多そう。少々オーバーなところもあって「そりゃないだろ」と突っ込んでしまいそうになる。
巻末には著者が提案する地域再生の処方箋「空き店舗にスポーツクラブを」との提案。個人的にはかなり間口が限定されるなあ、とも思った。まあやってみなきゃ分からないんですが。

しかしこれまでのやり方、そして多くの自治体でいまだ繰り返されようとしている地域活性化政策、それが失敗する原因を究明する視点は学ぶべきところがある。
駅前活性化のハコモノ政策やコンパクトシティ政策がいかに高慢で市民の目線を置き去りにした(正確にいえば利害関係者である市民のみを向いた)政策であるを論じる視点は痛快。
行政に都合の良い御用学者や官民協働のまちづくりを標榜するための御用団体による政策はまだまだ繰り返されるようだ。
これって大村の事?と思うぐらいに全国的に同じ問題で悩み、同じ轍を踏んでいることがよく分かると思います。

タイトルはいくら金融緩和をやっても効果がない「流動性の罠」とかけてあるんでしょうね。IBMでマーケティングをやってきた著者が実家の喫茶店に気付かされたという「まちづくりに必要なもの」は説得力があります。
ここでは伝えきれないので、是非一読して頂きたい。

ともかく国はもちろん地域行政もツケを物言わぬ世代=20年、30年先の我が国を担う世代に先送りしようとする。

人口動態と郊外型店舗の進出、価格の最適化により旧来の商店街の経済的活性化は難しい、というか不可能に近いと考えた方が良いだろうと思う。
同じものなら安くて便利なところで買う、というのは自然の摂理。
ならば目指すのは何なのか。文化的活性化なのか。あの頃の夢をもう一度と経済成長を目指すのか。

先の大村市長選挙で市民は何を選んだのだろうと考える。

政策だけをみれば、駅前ハコモノ政策を推進する市長を2万票で誕生させた。新しい駅を二つ作るという候補には1万8千票を投じた。ボート場に至っては両人とも新築建て替えであった。
私はそれを否定しこれまでの政治を変えよう、と訴えたが事実上、両候補の戦いであったろう。

そんな戦いになったのは私の力不足だ。
私の政策をもっと多くの市民に伝えることが出来なかった。
より多くの市民の伝えるためには組織力が要る。コストがかかる。人の力が要る。

「経験がない」という批判も多く頂いた。
東国原知事が誕生したのはマニフェストの効果だったろうか?
それもあるだろうが、それだけではない。
宮崎県の閉塞感と汚職が主たるバックグラウンドであったのは間違いないだろう。
この街にそんな政治家を誕生させるような市民性はどれほどあるのだろうか。
40代以降の投票率は前回よりも落ちている。

青年会議所で学びを得、政治を政策本位で選ぼうと私なりに訴えはじめたのは5年前程前。実際に選挙に出るという行動も起こしてきた。

はたして人は政策で政治家を選ぶのだろうか?

「政策論争で勝った候補が当選するのを見たことがない」と私より経験がある活動家は憤った。

当選した市長の得票数よりも、私を合わせた二人の得票数が多かったのも事実だ。市民の半数以上は変わらない未来を選んだとも言い難い。
しかし半数以上が変化を望んだとしても、票が割れれば結果的には政治は変わらない。

民主主義は多数決である。極めてデジタルだ。

しかし人は、人を、人で選ぶ。

選挙の起点はどんな候補者を誕生させるのか?ということだ。
候補者を生むのも人の力である。結果はデジタルな手法で導かれるが根源が人間なので結果を数の力だけでは計れない。

代々政治家という人
押された人
思いだけの人

私は思いだけで出てきた。今思えば勝てる根拠など何もなかった。
そんな人間を三千人の人が支持してくれた。
そんな人を産むのも人の力であり、それが街の力であろう。

誤解を恐れずに言えば本当に面白いものだ。
そして選挙はエモーショナルなものだと痛感する。

選挙力は総合力、というところでしょうか。

選挙は負ければただの人。オール・オア・ノッシング。勝たなければ意味が無い、という。
しかし勝つことにおもねる政治(というか選挙)ばかりを繰り返してきてこの現状を招いているとも思う。
そこを曲げたら私が戦う意味が無い。

私の敗戦は意味がなかったのだろうか。
そうではないと信じたい。
私の戦いを見て、自分もやってみたいという若い人間が居たよ、と聞いたのはとても嬉しかった。

ともかく青雲に抱いた志を遂げる為には、かなりの助走が必要な事は間違いない。

世界に変化を望むなら自らがその変化となれ。

負けた私は変化しなければならない。

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