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リサーチ・メソッド「判例・法令・法律文献の探査」の感想、及び研修者としての自覚について

学生:北村貴寿(16115012)

 

井田洋子教授によるリサーチ・メソッド「判例・法令・法律文献の探査」を受講した。講義は日本学術会議が平成25年1月25日に改定した「科学者の行動規範」を教材に開始された。

先ず「私たちは科学者である」ということを再認識しなければならない、との事だった。正直なところ、私にはそのような認識を持っていなかったが、先生は「大学院生は研究を行う。研究は様々な学術分野で新たな知識を生み出す活動であり、科学活動である」と話された。これまで大学院生という身分や、私たちが研究する成果が社会に寄与することなどについて、深く考えた事は無かったが、大いに納得したところである。

続いて、科学者として求められる態度についてのご教示を頂いた。それは倫理的な判断と行動である。昨今、データのねつ造や改ざん、論文盗用等の不正行為が発生している。小保方晴子氏が発表したSTAP細胞に関する研究をその事例として取り上げられた。先般インターネットに新たな研究機関がSTAP細胞の存在を証明した、との情報が流れている。研究の真偽はまだ明らかになっていないが、小保方氏の行ったことは科学者として許されるものではないのだろう。「科学者の行動規範」の前文には「学問の自由の下、権威や組織から独立して真理を探究するという権利を享受し、専門家として社会の付託に応える重大な責務を有する」とある。今後進めていく研究の過程において、忘れてはならない理念だと思う。

また、研究に対する批判についてご教示を頂いた。先ずは謙虚に耳を傾ける事、そして誠実な態度で意見を交える事が重要である。他社を正当に評価し、尊重する事を忘れてはならない。昨今、自らの正義を振りかざし、暴力的な表現や行動する者もいる。科学的態度とはほど遠い行為であろう。反面教師としたいところである。

場所を大学図書館に移し、インターネットによる判例の調査方法をご教示頂いた。最高裁判所のホームページを利用して、判決文を閲覧する方法を確認した。膨大な数の多種多様な判決文が閲覧できる事は有用には違いないが、これをどのように活用するのかが分かりかねるところだ。今後、研究を進めて行く上で必要になる事があるのかもしれない。

私の研究テーマは、目下「老人介護サービスの選択動向」としており、マーケティングの分野である。この研究を進める上では、介護サービス利用者へのアンケートが必要になるだろうと考えられる。この講義では研究対象への配慮についてもご教示を頂いた。それは、研究への協力者の人格、人権を尊重し、福利やプライバシーに配慮する、というものである。アンケートには欠かせない考え方であろうと思うし、より真摯な配慮こそが、研究の成果や確度を向上させることに繋がるだろうと考える。

私の研究態度や進め方について、見識を向上させることができた有意義な講義であった。