「そら」で気付かされた福祉介護避難所のこと

「そら」という会に参加しています。

発達障がい児の保護者の皆様が集う会で、市議の頃から色々と勉強させて頂いています。

今回も発達障がい児をとりまく環境について様々な情報を頂きました。

 

そんな中、西日本豪雨災害の話題が。

「発達障がい児は配慮が必要で、パニックになる可能性もある。

一般の皆さんとともに避難所にいるのは難しい。

私たちは何処に避難すればいいのだろう…」

と発言されていました。

私が「その場合は福祉介護避難所という制度がありますよ」

とお伝えしました。

しかし、その方は勿論、誰一人として福祉介護避難所の事を知らなかったのです。

 

制度の内容は コチラ

 

遡ること7年前、私が市議会に初当選させて頂いた平成23年。

この年は東日本大震災が発災した年でもありました。

発災から三か月後、7月にJCの仲間達と共に宮城県亘理町へ。

土砂の撤去ボランティアに赴いたのです。

私たちが訪れたご自宅は老夫婦の一軒家。

お話をお伺いすると、避難所との往復で体力を消耗する、との事。

 

そこで高齢者や障がい者の為の避難所はどのようになっているのか、という疑問が生まれ、調査を始めました。

そして二か月後の9月議会、二回目の市政一般質問。

福祉避難所(当時は”介護”は入っていなかった)の制度を大村市議会で初提案。

程なく制度開始となりました。

 

担当職員の努力のたまもの、ありがたい事に市内の多くの施設に協定を締結して頂きました。

手前味噌ながら弊社、介護サービスセンターベイサイド大村も協定を締結しています。

 

しかし「仏作って魂入れず」とはまさにこの事。

当事者の保護者には周知がなされていない。

それどころか、弊社スタッフも福祉介護避難所についての理解は怪しいものです。

今回の豪雨では、大村市全域に避難勧告も発令されました。

9万人余の避難場所が必要という事になりますが、当然のことながら収容できるキャパシティはありません。

もしかすると弊社にも避難者が来るかもしれないと考え、受け入れ態勢を整えておくように指示をしました。

結果としてベイサイド大村への避難者はゼロでしたが、今回どれだけの施設が受け入れ態勢を取ったのでしょうか。

 

仏を作った一人としても、忸怩たる思いです。

加えて、制度内容にも見直さなければならない点が散見されます。

一市民の身ですが、魂が入った制度になるように活動してみようと思います。

 

 

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