先日佐賀県知事、長崎県知事、JR九州の3社が共同記者会見を行いました。
内容は交通系ICカードの利用エリアを拡大する、というもの。
利用可能になるのは長崎線の鍋島ー肥前山口間、そして佐世保線の肥前山口ー佐世保間、大村線のハウステンボス駅の計19駅となります。導入時期は2024年と少し先です。
利便性の向上は喜ばしいことです。
そして両県知事が揃い踏みで記者会見する、ということに意義があると考えています。佐賀と長崎のトップ会談は2019年以降開かれていませんでした。
大石知事が就任してからは2回の会談が実現。今回の記者会見もフル規格実現の実現に向けて機運情勢につながるのでは期待してます。
ただ、残念なことに大村市内の駅には追加導入されません。
JR九州が25日に発表した2021年度の線区別収支では、1日の平均通過人員(輸送密度)が2000人未満の線区は13路線18区間、各区間の営業赤字の合計は51億円で依然厳しい状況が続いています。
JR九州は駅の無人化などコスト削減とともに、沿線自治体と連携して利用を促すなど収支改善を急ぐとしています。
高齢化も相まって大村のように車社会である地方自治体も公共交通への回帰が見込まれると考えています。長崎県はMaaSを稼働させました。アプリをインストールして使ってみましたが、タクシー配車手配や、航空券購入などがワンストップで完結するサービス構築にはまだ課題がありそうです。
今回の拡大は、両県が予算化していますので議会の議決が必要です。所管は私が委員長を務める総務委員会。しっかりと議論し今後の更なる利便性向上に向けて努力を続けます。