総務委員会 委員長報告

令和4年6月定例会
(期日) 令和4年7月1日(金)
(場所) 本会議場

総務委員会の審査の結果、並びに経過の概要について、ご報告いたします。
本委員会に付託されました案件は、 第72号議案 「長崎県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」 ほか5件であります。

慎重に審査いたしました結果、 議案につきましては、いずれも異議なく、 原案のとおり可決・承認すべきものと決定されました。以下、本委員会で論議がありました、 主な事項についてご報告いたします。

まず、第 86 号議案
「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」のうち関係部分に関し、 「『育児休業の取得回数制限の緩和』及び、 『会計年度任用職員の育児休業の取得要件の 緩和』と、子育てと仕事の両立のため、また ひとつ環境整備が整ったと思っているが、どの 程度、この育児休業を取得しているのか。」 との質問に対し、

「令和3年度の実績で、正規 職員では、男性が 25 名、女性が 39 名取得してい る。会計年度任用職員では、女性が5名取得している。」との答弁がありました。

次に、議案外の所管事務一般で論議がありました主な事項について、ご報告いたします。
まず、警察本部関係について、
「交通事故防止」に関し、「横断歩道で人が 待っていた場合、運転者は一時停止をしなければならないと法令で定められているが、県内の横断歩道における停止率はどうか。」との質問に対し、
「令和3年中、信号機のない 横断歩道での停止率は、32.9 パーセントであり、 全国平均の 30.6 パーセントを上回っている。」 との答弁がありました。

これに対し、「長野県では停止率が 85.2 パー セントで、ほとんどの運転者が停止をしている。理由として、横断を終えた歩行者が一礼し、感謝の意を伝えることが習慣になっているとのことである。横断後の会釈や一礼により、停止率が更に 高まっていくと思うが、こういった県民運動を どのように受け止めているか。」との質問に対し、

「歩行者と運転者がお互いを尊重するような 気運、思いやりの心を持って行動することが、 交通安全に資するものと考えている。本県においても、引き続き、『安全横断手の ひら運動』を推進し、こうした気運を醸成していきたい。」との答弁がありました。

次に、企画部関係について、
「長崎空港からIRへの海上輸送」に関し、 「インバウンドや県外からの誘客については、 長崎空港が重要な交通拠点と考える。空港から IRまでの輸送計画はどのようになっている のか。」との質問に対し、
「IRへの純来訪者数 は 673 万人を予定しており、長崎空港の利用者は、 150 万人弱の増加になると考える。また、長崎 空港の利用者のうち、約7割が海上輸送でIRに 移動し、残り3割がバス等の陸上の交通手段を 用いて移動するものと想定している。」との答弁がありました。

これに対し、「大村湾の既存の航路事業者とは、どのように調整をしているのか。」との質問に対し、
「IR事業者を昨年8月に選定して以降、区域整備計画を作成するまでの間、航路事業者、漁協等と、様々な意見交換、調整を行っている。計画している海上輸送についても、既存の航路 事業者と、協議を行っていると報告を受けている。」との答弁がありました。

さらに、「船舶の運航については、現在どのような計画になっているのか。また、来訪者の受け入れにあたり、大村港旅客 ターミナルの待機スペースや船内におけるおもてなし、快適性も大変重要であると考えるが、 旅客ターミナル、船舶についてはどのような計画 になっているのか。」との質問に対し、

「船舶については、現在、長崎空港と、ハウステンボス間 を約 50 分で運航しているが、30 分で運航できる 高速船と、約 70 分をかけて大村湾を周遊する 遊覧船の運航を予定している。ターミナルについては、IR事業者が整備する こととなっているが、IRを疑似的に体験できる ブースを設けるなど、最先端技術の設備を用意 する計画になっている。また、遊覧船は 70 分の航行時間があるので、 客室内のモニターでIR施設の紹介をする等の 演出等について、今後、IR事業者と調整した い。」との答弁がありました。

次に、地域振興部関係について、
「県庁舎跡地」に関し、「広場について、演奏会 などの利活用が検討されているが、雨、風への 対応は検討されているのか。」との質問に対し、

「天気や気温を考慮すると、本格供用においては、 一定の建物等を配置する検討は必要と考える。 その検証のため、暫定供用時においては、県民と 協力し合って、いろいろな条件のもと、演奏会等の催しを幅広く実施して、ご意見をお伺いしていきたい。」との答弁がありました。

また、「暑さ対策のため、給水環境も配慮いただきたい。最近は、SDGsの観点から、マイボトルを積極的に活用される方もいるため、マイボトル専用の給水機について、各行政機関が採用 しているようなので、検討いただきたいが どうか。」との質問に対し、

「暫定供用期間中に おける民間によるケータリングカー等の利用状況も踏まえながら、幅広くご意見をお伺いし、 必要性について総合的に検討したい。」との答弁 がありました。

さらに、「旧第三別館について、基本構想の中に、建物などの歴史に触れ、平和への想いを深める場にしたいという記載があるが、県の見解はどうか。」との質問に対し、

「保存や活用を求める意見もいただいているが、安全面などに配慮する必要があり、今年度、構想案に記載している改修方法ごとの概算費用や、課題を整理することとしている。今後、暫定供用時の利用状況も
検証しながら、県庁舎跡地全体の機能の配置を検討する中で、安全性、費用、役割、利活用ニーズ等を考慮しながら、総合的に議論を重ね、引き続き検討していきたい。」との答弁がありま した。

次に、総務部関係について、
「基地対策を担う組織の創設」に関し、「前畑弾薬庫の移転など基地対策がなかなか 進まず、地元でも危機感がある中、もっと急いで もらいたいという思いがあり、対応する専門的な 組織を一日も早く作っていただきたいと考える がどうか。」との質問に対し、

「組織設置に向けて前向きに議論を進めていきたいと考えている。 組織を設置する以上は、具体の業務や人員配置等を整理する必要もあるので、しっかりと中身の検討を進めていきたい。」との答弁がありました。

次に、「ふるさと納税に係る返礼品」に関し、「真珠は高額な装飾品として、返礼品から一時外された時期があったが、長崎伝統の水産加工品であり、地域の生産を守るとの観点から、地場 産品として返礼品に加えるよう要望活動が行わ れ、令和元年から再び加えられた。今回、長崎の 真珠の生産量が日本一を奪還したこともあり、 多くの皆様に返礼品として利用していただき たいと思っているが、利用状況はどうか。」との 質問に対し、

「令和元年度は、9件で約 94 万円、 令和2年度は、20 件で約 280 万円、令和3年度は、 43 件で約 491 万円となっている。」との答弁があ りました。

これに対し、「件数も額も徐々に上がっており、 返礼品として希望する方が多いこともわかっているので、生産量日本一をPRして、生産・加工・ 販売者とも連携を取りながら、更に栄えていく ように取り組んでいただきたい。」との意見が ありました。

最後に、別途、本委員会から、「地方財政の充実・強化について」の意見書提出方の動議を 提出しておりますので、併せてよろしくお願いいたします。
以上のほか、
一 、ニセ電話詐欺対策について
一、運転免許証自主返納の支援について
一、MaaSの進捗について
一、長崎県地域公共交通活性化協議会の設立について
一、新幹線のフル規格化について
一、原子力防災対策について
一、長崎県公式LINEについて
など、
総務行政全般にわたり、活発な論議が交わされましたが、その詳細については、 この際、省略させていただきます。

以上で、総務委員会の報告といたします。議員各位のご賛同をいただきますよう、 よろしくお願いいたします。

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