すぐわかる中国防空識別圏~東シナ海狙う大国の野心
日経新聞社
タイトルが安直な感じですね。
2013年11月に尖閣諸島を組み入れた防空識別圏を発表した中国。
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東シナ海を内海とすべく台頭する中国。先日の抗日戦争祝賀70周年軍事パレードはその勢いを象徴していました。
最も腹立たしいのは日本の歴代総理、村山富市が三度目の出席(現地まで行って入院したそうですが)。この政治家は非武装中立を主張してきたのではなかったか。
しかし、その愚かな政治家を総理に祭り上げたのも自民党であることは間違いありません。
一方的に中国が設定した識別圏を公然と無視し爆撃機を飛行させたかと思えば、民間航空会社には飛行計画を中国に提出することを黙認するといったちぐはぐな対応をする米国。
日本と同じく安全保障を米国に頼り防空識別圏も一部重複。しかし最大の貿易相手である中国との関係悪化は避けたい韓国。
力による一方的な現状変更を成さんとする中国の行動に諸外国がどう対応しているか等を再認識できます。
戦後70年の談話は抑制的で未来志向であったと思います。
様々な論評がありますが、私は好感を持っています。中韓の反応も抑制的でした。
何を言っても批判だけ、の方々には辟易しますが、そもそも安全保障政策を政局にしようとすること自体、与えられた平和を貪りすぎていた証左なのかも。
戦争はある日突然始まるものではありません。国家間の紛争から始まるのです。
我が国は尖閣、竹島、北方領土という係争地を抱えています。
尖閣以外は実効支配をされているので比較的安定的。
しかし尖閣は違う。
26年度のスクランブルは冷戦時に記録したピークに達しています。
紛争リスクをどうやって最小化していくのか。
安定的な外交関係を構築しつつ、豹変する国家にどのように対処するのか。
私は抑止力と経済関係を同時に強化していくのが肝要かと。
未来に向かって冷静な思考と行動が必要です。