政権交代で変わるもの。

ある救済政策が今般の政権交代によって廃止されるかどうかの相談がありました。

そんな事は無いと思いますが・・・と答えつつ確認しますね、と一時保留し関係各所に問い合わせる。
「おそらく当分は維持、ただし財源が伴う事なので未来永劫、という訳にはいかないと思う」との事。

その制度の発端は自公政権時代に議論が始まり、民主党政権時に成立、という経過。
とある方がその制度成立の象徴のようにシンデレラ扱いされていたのでそんな心配をされたのかもしれませんね・・・という事でした。

政策には財源や制度設計についての議論の積み重ねがあります。
政権が変わったからといって急激に変えることは容易ではない、という事です。

それは皮肉にも「実現できなかったマニフェスト」が証明しているのかもしれません。

今回の政権交代についても同じ事が言えるでしょう。
明日からバラ色、という特段の変化は起こらないでしょうし、政治の機能は「利益の分配」から「痛みの分かちあいと成長戦略」にシフトしている(というか、するべき)。

今回の選挙、郵政選挙や先の政権交代のように熱狂は無かった。各地で戦後最低を更新する投票率がそれを表しています。

予想はしていたにせよ、JC運動を通して公開討論会やeみらせん、投票率の向上運動に力を注いできた身としてはもうガックリです。
何をやっても無駄なのか。こんな思いをもう何度味わったことか。
「世の中がもっと悪くならないと投票率は上がらない」という報道関係者の言葉を思い出します。

地滑り的な大勝を収めた自民党。

最低な投票率の裏を返せば、政治参画意識のある方による投票や運動の結果、ともとれます。誤解を恐れずに言えば純度が高い民意といえるのかも。

一度民主にやらせてみたがダメだった。
第三極はくっついたり離れたりでよく分からない。
自民党なら経験もあるし民主よりはたぶんマシだろう。

そんな声が聞こえてきます。いわゆる消極的選択。

結果、振り子の幅は大きく触れました。
また反対側に大きく振れるのでしょうか。

それは今後の政権運営がどう報道されるかにもよるのでしょう。

「投票いってもなんも変わらんし、良くならん」

そんな言葉を今日も聞きました。
良くならない、というのは経済的に見れば当っているかもしれません。
我が国は高齢化と人口減少、財政の悪化により経済力を減退させています。
これを取り戻すのは容易ではない。

しかし振り子のような民意を嘆くのは易し。
政治を諦めた者を諦めるのも易し。

かつてない難局は、かつてない発展の基礎となる。

易きに流されてはならない。
現実を直視し、道を拓くのが政治家としての仕事だと信じています。

今回の政権交代で変わるもの。それはそう多くないのかもしれません。
しかし現状を変えたい、という国民のほのかな期待もあるのではないでしょうか。

私もまだまだ勉強中の新人ですが、負託と信頼を賜った政治家の一人。

有権者の声一つ一つを己の信条に照らし合わせ、仕事に向き合いたいと思います。

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