二泊三日の研修へ行ってきました。
村崎議員の提案で会派全員での研修です。
場所は関西学院大学の梅田キャンパス。
キャンパスとはいうものの大学らしさは全く感じられず。
高層ビルの中だからでしょうか。
内容は
・地方財政の基礎(6h)
・岐阜県多治見市の事例(2h)
・公共会計の基礎(6h)
・愛知県による道州制の検討(2h)
と1日8時間の詰め込み授業、久しぶりに学生気分です。
講師は関西学院大学の小西教授
1日喋りっぱなし、凄いタフ。おまけに話が面白い。
そしてなんとなんと受講料は無料(!)
政治を財政面を絡めて切り捨てる話からは、この国の未来を憂う姿勢が見え隠れします。
教授も「憂国の志士」なんだろうなあ、と。
オフィシャルな研修報告は村崎議員がまとめてくれますが、メモから数点ピックアップ
・「歳入に見合った歳出」からスタートするのは行政では間違い。一般家庭ならば正しい。まちづくりや社会保障から税負担を考えること。
・国家はフィクション。国が事務配分、税配分機能を握っている現在の制度、憲法では地域主権は実現しない。
・減税は欺瞞。借金して減税、は政治的パフォーマンス。増税するしかない。
・国保・年金・介護保険をやっている以上「小さな政府」はありえない。
・政策は個人に起因。政治家の思い付きから始まる。それが市長の仕事
・市長の任期、選挙に合わせて総合計画を見直す
・議会は市長マニフェストと関係のないところで当選している。議会独自の考え方があっていいと思う。
・講演された職員にはまちづくりのプロフェッショナルとしての矜持を感じた。市長や議員だけに任せておけない、という感じだろうか。否定的な見方をすれば越権的、恣意的かも。
・バランスシートは開示資料にしかなりえず。分析資料ではない。
・図書館は行政コストを考えれば贅沢品。しかし無駄ではない。
・道州制の議論はスジが悪い。リストラありきの発想。
・道州制を導入しないと解決できない問題って何だろう?
・諸外国と日本の比較は興味深い。調査した愛知県職員は大変だったろうな。
小西先生の観念的な話は非常に分かりやすいのだが、話が細部に入りはじめるとついて行くのがやっとという感じ。
7ページに渡ってメモするが、読み返してみると意味不明だったり。
総じて私にはレベルの高い講義でした。まあ繰り返して体で覚えるしかないんでしょうね。行政職員の参加が多く、議員は1/4ぐらいだったかな。
ある意味現場向けの内容だったかも。
この研修の最大のお騒がせは私。
大阪へ向かう朝から右足首が痛くなり、初日の講義を終えた時点でかなり痛みが増していました。歩くのもスーツケースをつえ代わりに一苦労。
ホテルに戻って痛み止めを通常の二倍飲むが痛みは治まらず。
観念して二日目の朝から病院に行くことに。
梅田のとある病院は激込み、長蛇の列。
受け付けをすませたが、一向に順番が回ってくる気配なし。
しびれを切らして他の病院を紹介してもらう。
ちょっと離れた個人病院でレントゲン。
骨には異常なし、関節炎だろうとのこと。
8年ぐらい前でしょうか。一度だけ痛風発作を起こしたことがあることを伝えるとそれかもしれないという事でした。
痛み止めの注射を打って戦線復帰。しかし2時間の講義をロスしてしまう。
大変お騒がせして失礼しました。
ご心配頂いた皆様にお詫び&感謝します。
この研修には大村市の職員も1名受講していました。
それも自費。素晴らしい姿勢だと思います。