謝辞

謝辞

私は実業高校を卒業してすぐに社会人となり、大学へは進学しませんでした。故に、己の無学さに漫然としたコンプレックスを抱いていました。23歳で父親と共に介護事業を創業し、介護の現場と経営に体当たりする日々。そんな中、青年会議所という団体にご縁を頂きました。この団体は青年経営者が集う団体で、様々な学びを得る機会がありました。社会人の大学とも呼ばれる団体で、会員には年齢制限があり40歳になると「卒業」しなければなりません。卒業後はどのようにして学ぼうかと考えていました。

そんなとき、私が尊敬する青年会議所の先輩の行動に感銘を受けました。その先輩は「学歴は役に立たない」という考えの持ち主で、最終学歴は高校卒業でした。小さな運送会社を営みながら青年会議所に入会し、様々な役職を務めながら事業と人脈を拡大され、国内を代表するような企業のトップとも知遇を得られるようになられました。そして、先輩はある大企業のトップから「学歴の無い人間が、学歴は役に立たないと言っても説得力が無い」という言葉をかけられます。その言葉に発奮し、40代にして早稲田大学大学院へ入学、卒業されたのです。私もその先輩に近づきたい、もう一度しっかり学んでみたいという一心で本学の受験を決意しました。

大学へは進学しておりませんので、「大学卒業と同程度の学力を有する(学士)」という試験からのスタートとなりました。徒手空拳で臨みましたが、入学を許されたことは本当に嬉しかった。しかし当時は入学そのものが目的となっていましたので、何を学ぶのか、という重要な部分が定まらないまま院生生活が始まりました。

研究テーマは二転三転。指導教員の変更を二度もお願いする事になりました。また、途中自身が出馬する選挙が二度、そして妻の出産もあり、休学をさせて頂くこともありました。ようやく研究テーマが定まり、調査を進めると仮説が覆る結果となり、論文の大手術を行う事にもなりました。そのような私を根気よく、時に厳しく熱心にご指導頂いた林徹先生に心から感謝申し上げます。林先生のお導きがなければこの論文は完成しえませんでした。また、岡田学部長からは折に触れ、叱咤激励を賜りました。また、学兄の皆さんの的確なアドバイスにより、救われることも多々ありました。そしてインタビュー調査にご協力いただいた三事業所の管理者と介護職員の方々に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

最後に、四十路を過ぎて大学院で勉強してみたいという私を、生まれたばかりの長男を抱えながら快く送り出してくれた妻に心より感謝します。ありがとう。

長崎大学大学院経済学研究科 経済経営政策専攻

 修士第283号 北村貴寿

修士論文 介護事業所の事例研究:「理念と運営のあり方」と定着率

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