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議会ICT化プロジェクトチームにて福岡県嘉麻市議会に視察に訪れました。

嘉麻市は人口4.1万人、平成18年に4自治体が合併して誕生しました。
昭和初期までは炭鉱の町として隆盛を誇りましたが、昭和40年すべての炭鉱が閉山となり、人口は半減。
現在も減少傾向。一般会計は270億、自主財源は20%以下と厳しい財政運営です。

嘉麻市議会はサイドブックスを導入。
合併してできた自治体の為、庁舎が古く分散しています。立替計画が進行中なのでコストのかかるwifi整備は見送り。すべてLTE通信です。

厳しい財政状況の為、職員数の削減を含めて行財政改革は命題。
その一環として議会のICT化による事務の効率化を図りました。

議員は「選挙」という洗礼を受けなければならず、どうしても平均年齢が高め。
嘉麻市議会も平均年齢64歳。デジタルデバイスもしっかりあります。

ペーパーレス議会を導入するにあたり、よくあるパターンが紙資料との併用。

デジタルデバイス対策なのですが、これでは事務作業やコストが増加するだけですから、あまり意味がありません。

嘉麻市議会では、完全ペーパーレス化する、という議会の意思決定が前提となって導入したそうです。
議会事務局曰く

「議員が自分で使うために勉強する、という覚悟が必要。そうでなければ効率化はできない」

とのこと。

「紙で欲しい」という議員には印刷の方法を教えるだけ、という念の入れようです。お見事。
ちなみに併用期間も半年間、9月、3月議会の二期だけにしたそう。

議会や市長、議長のスケジュールが網羅され、連絡や確認の効率化が実現。
紙資料の保全や検索といった、低コスト化の実現や利便性が飛躍的に向上します。
ただ、ディスプレイの面積には限界があるので、資料を併読しながら、という弱点はしょうがないですね。
図面や地図等は必要に応じてプリントするそうです。
現在、電子決裁機能を試験導入しているとか。

今回は機種の選定やメンテナンスについての情報が収穫でした。

機種の選定については防水・防塵機能が決め手。
議員は移動がとても多いのですが、公共工事の現場や、災害が発生した箇所などに持っていけるのは安心です。

そして故障対応。
iosでは九州では福岡のアップルストアのみ。
アンドロイドであれば地元のドコモ窓口で対応可能です。

運用コストは100名利用で年間450万円程。
ペーパー資料にかかるコストは250万程です。
しかし、これには印刷や製本、配布、資料の訂正等にかかる職員人件費や紙資料の保管スペース、議員や事務局の利便性等は算定されていません。
事務局からは現状でも十分にペイしているとのこと。
これを全庁的に広げていけばさらに効率化は進むでしょう。

自治他によっては、議員に一部負担を求めるようですが、嘉麻市はすべて公費です。
全庁的は効率化を進める必要経費、との見解です。
冒頭にいただいた議長ご挨拶の読み原稿にもタブレットをお使いでした。

使い込まれた議場は安心感が(笑)
机は合併4自治体からの持ち寄りだそうです。
バリア”アリー”も仕方なし。新庁舎の建設が待たれますね。

観光文化大使は「おすぎ」さん。

”カマ”にこだわったまちづくりを勧めているそうで・・・
広報誌や市のホームページのデザインも突き抜けているカンジ。

議員から市長になられた赤間市長長のページは雑誌の写真みたいです。

大村市議会としても早期導入を目指して、議論を重ねます。