市政研究会・ペーパーレス会議研修会

午前中は全員協議会。
内容は「全協速報28,5,30」をご覧ください。

午後からは行政視察報告と議員研修。
私は総務委員会にて赴いた、南陽市民会館と日本橋のアンテナショップについてご報告しました。
大村市民会館が解体され、1,000名クラスのホールが無くなりました。
市民からはホールが必要だという声が少なからずあります。

世界最大の木造ホール・南陽市文化会館は、本当に素晴らしかった。
全議員に現地視察を行って頂くようお薦めしました。

その後は「東京インタープレイ(株)」によるペーパーレス議会の研修会。
既に国内では32自治体。長崎県では諫早市、壱岐市が実践されています。

ペーパーレス会議については、私も大村JCへの導入を主導してきた一人。
15年前は3.5FDでワードデータを提出、ハイパーリンクで作成した資料を作ってたっけ。懐かしいです。

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議員が同時にタブレット操作。皆さん興味シンシンでした。
タブレットを導入すれば、ペーパー会議に係るコストダウンは図れるでしょう。

しかし、私の経験として審議不十分になる可能性もあるかな、とも思います。
というのは、誤字脱字の発見率はペーパーの方が圧倒的に高い。
議案は上程する前に必ず印刷してチェックしろ、と仕込まれたもの。

行政にとっては良い事が多いでしょう。
事務は確実に軽減するでしょうし、資料の差し替えも簡単です。

行政資料をデータで欲しいのやまやまです。
私は重要(と思われる)資料はドロップボックスに入れて、スマホでも確認できるようにしています。
その手間が省ける事は歓迎。

しかし「議員の職人芸」を、どうデジタルデバイスで活かすのか?という最大の課題があります。

膨大な行政資料をすべてデータ化されて渡されても、そこから必要なデータを抽出するには相応のテクニックが必要です。
議案を見ながら予算書や参考資料をみるという複数資料を開く事がipadの苦手分野
(ディスプレイを複数化するならば別ですが)
議案全体・予算全体を俯瞰して見渡す。そこに込められた政策の意図を掘り出す、という熟練の技を、デジタルデバイスでどう再現するのか。

キーワードで検索できるのはありがたいのですが、私たちが必要な情報は様々なカテゴリーにまたがっており、関連している。
単純なキーワード検索ではヒットしすぎて探し出せない、という可能性がありそう。

そして、気になるのは利用料。
まだまだ先行優位の分野で価格はこなれていない。
ベンダーの言い値になる訳ですね。
ただし、コストについてペーパー会議と比較することは、できる事が違うのでナンセンスなのかもしれません。

最後にセキュリティの問題。
私たちが取り扱う資料にはオープンにできるものと、そうでないものがあります。
議員が持ち出せて、サーバーにつなげる端末が増えるという事は、セキュリティ弱体化とイコール。
そこをそのように考えるのか。

総論としては、導入については推進すべきだと思います。
リスクよりも利便性・効率性が大きくなる事は間違いないでしょう。
しかし、審議の時は紙ベース、もしくは複数デバイスの設置という条件を付けたいところ。

導入してしばらく時間が経過した議会の声を聞いてみたいな、と思いました。

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