ポップコーンはいかがですか?
〜100億円企業を5年で作った男〜
山本マーク豪
長崎大学院MBAで紹介された本だったと思う。
著者はカリフォルニア生まれの日系アメリカ人。
サーフィンとパーティーに明け暮れていた学生のサクセスストーリー。
日本に留学し、ヨーロッパでホンダのディーラーの立ち上げや、ドイツでレストランなどを経営した後、ワーナーグループに入社。
シネコンの立ち上げや経営に頭角を現し、英ヴァージンシネマズジャパンを設立。
5年後に約100億円で東宝に買収され、TOHOシネマズの社長となる。
金なしコネなし、あるのは野心だけ、の若者が、アクロバティックなやり方でビジネスチャンスを切り開いていく様は、疾走感がある。勢いのある文体も相まって、ジェットコースターのような人生を描いた映画の台本を眺めているようだ。
各章の扉ごとに経営理念が記されており、共感できるものも多い。
ただ、結果を求められる苛烈な働き方を「是」としなければ著者と一緒に働くのは難しいかもしれない。
著者はTOHOシネマズ社長を辞任した後、作家活動に入るとして帰国しているがその分野では結果は出せていないようです。
再来日した著者は2015年に東京都多摩ニュータウンに複合施設「コンティ多摩センター」をオープンさせている。
しかし、2年後に閉館となった。
ネット検索でも十分な情報が出てこない。
「あの人は今」に出てこないかな。
これからひと旗上げてやる
と言う方、アニマルスピリッツを学びたい方にお勧めです。
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