64号議案(第2号)修正動議についての賛成討論

フェイスブックばっかりやっててブログは一カ月以上放置していました(汗)

以下は9月議会本会議採決にて提出した修正議案についての賛成討論の原稿。

多くの議員が討論しましたので、重複する部分は省くなど、原稿そのままには発言しませんでした。

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第64号議案への修正動議に賛成の立場で討論いたします。

先ほどの質疑や一般質問では少々感情的になってしまいました。反省しております。

一般質問では責任問題に触れましたが、今後このような事が起きないような組織づくりに注力して頂くことが執行部の責任の取り方だろうと考えます。今後の機構改革に期待しています。

しかし、それはそれ、今後の事であり、この本町アパート建設費増額については看過できません。

私は元々この事業においては否定的な立場であったことはご承知の通りです。

「行政が住宅供給をする時代ではない」その対案として「市内に千件以上ある民間住宅ストックの借り上げ」等の主張をしてまいりました。

しかし、本年3月議会において「反対の賛成」討論を行いながらも当初予算に賛成した一人であります。

本町アパート事業1点だけにおいて各部局にまたがり市民生活に多大な影響がある予算の全体に反対する事は出来ない、としながらも賛成したところであり、今更この事業自体に反対だと表明するには自己矛盾であるとの批判もあるでしょう。

しかし、蓋を開けてみると10億9千万の事業が14億7千万と3億8千万円の増額となっている。

この3億8千万円の増額はおいそれと看過できる金額ではないと考えますし、この事業の見直しがあってしかるべきです。

その増額の第一の根拠となる軟弱地盤が発覚したのは、23年10月21日との説明がありました。

いわば地盤調査が完了したその時点で、建設に係る予算の増額は容易に想像できたはずです。

にもかかわらず、増額内容が確定していないという理由から議会に説明はありませんでした。

増額の第二の根拠として24年2月に消防署の指導があり、階段部分の増額が必要なことも分かった筈です。

ここで納得がいかないのは、それを議会に説明もせず、本年3月に審議される24年度当初予算を上程したことです。

増額が見込まれるであろう、という事を分かっていながら、変更になることが分かっていながら、議会に予算の審議をさせた訳です。

これは説明不足という言葉で片付けられるものではなく、議会軽視であることは勿論の事、24年度当初予算について審議の前提が崩れる、という事にもなります。

その様な経過がある予算増額において「是か非か」と問われれば「非」であることは明白です。

色々と説明は聞きました。一度は賛成した事もあり、高層の高齢者住宅ということで安全性を向上させる提案もしたつもりです。
委員会では12階建てを減らしてはみてはどうか、交流プラザと別に建築してはどうか、というような議論もありました。

対案を示せというならば、旭町アパートの建て替えから再検討してはいかがでしょうか。

昭和41年建築という古い建物をリフォームするのでは合理的ではない、いっその事、戸数を保ったまま立て替えればどうか。
交流プラザが補助金を受ける為の戸数は制限されていない。戸数と階層を減らし低層化して予算の縮減をはかってはどうか。
建設中の住宅においては、民間住宅を一時的に借り上げればよい。
片町、岩船、上小路の跡地は5億円ほどで売却できる見込みがあるのであればそれが財源にもなるではないか。

しかし「見直し、変更、一切なし」

これでは建設的な議論もできません。

止まらない公共事業とはよく言ったもので「補助金の締め切りがある。なので変更はできない」という話なのでしょうか。

国庫補助があり、トータルで考えれば大村市の負担は増額となっても軽微なもの、という考え方が根底にあるような気がしてなりません。

しかし国の補助金と言っても国民の税金です。

皆さんご承知の通り、国家財政に目を向ければ、好転する兆しはありません。

社会保障費の世代間格差が8000万円以上と言われるにも関わらず、そのような考えかたはさらに子や孫にツケを回すということに繋がるのです。

この増額は納税者の目線が欠落しているのは勿論、木を見て森を見ず、というそしりを免れないと考えます。

繰り返しますが、蓋を開けてみると建設費2億2千万円の増、その他で1億8千万円の増、合計3億8千万円の増額となる。

このような状態ならば、事業の見直しがあって当然と考えるのが市民の感覚です。

市議会議員の大きな役割として行政のチェックがあります。

その担いを考えれば、この様な経過を経てきた本町アパートの建設費増額を是とすることはありえない。

それを是とすれば、私が信託を賜った有権者からの負託と信頼を裏切る事にもなるでしょう。

以上の理由から、この修正議案に賛成するものです。討論を終わります。

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結果は10対12。

反対多数で否決、敗北です。

しかし、約半数の議員がこの予算増額は看過できない、という意思表示になりました。
決して無駄ではなかったし、私自身本当に勉強になりました。

本会議での修正動議は3名以上の連署が必要です。
快く名を連ねてくれた皆様。
色々とアドバイスを頂き、採決でご支持を頂いた皆様。
急な変更にも迅速に対応してくれた事務局。

本当にありがとうございました。

質疑ではヒートアップしてしまい先輩議員とバトル(笑)
その映像はしばらくお待ちください。

かくすれば

かくなるものと知りながら

やむにやまれぬ大和魂

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