在宅ケアセミナーに参加。
日本ケアマネジメント学会の報告と被災地支援活動についての報告が3件ありました。
学会報告は「ケアマネジメントの本質を探る」という大会テーマで開催された報告。
なんと3月12日が開催日だったそうです。
震災発生後、半年から1年後ぐらいには精神疾患が多発する可能性がある、とのこと。
精神疾患について学校教育の必要性等があるということでした。
ケアマネジメントは幸福追求。それを財源からの議論ではじめて良いのだろうか?というところには考えさせられますね。
どんな社会としたいのか?どんな暮らしを望むのか?
理想と現実のはざまにある社会保障のあり方の定義・有権者の共通項として、それから税負担を考える、ということでしょうか。
関学の小西教授も同じ事言ってたな。
そして3名それぞれが行ってきた被災地支援の報告がありました。
「風評被害を吹き飛ばそう」「地獄を見た」「格差が表れている」「支援が復興の足かせ」という様々な視点からの報告。
三者三様、どれも興味深い内容ばかりでした。本当にご支援お疲れ様でした。
大村市にも災害マニュアルがありますが、その運用や連携の状況がどうなっているのが気になるところです。
その中でも自分の体験談を元に「無料の医療支援が被災地の復興の足かせになっているのでは?」という話が興味深かった。
無料の医療・薬品支援は被災者にとっては必要な事。
しかしそれを繰り返すと現地の医療機関に保険料が入らない=収入源が無く、復興できないという構図が出現する。
無料の食糧支援にも同じ事で地域の食品小売業の復興の妨げになる。
被災地で全くお金を使わなかったが、最後に200円使って野菜を買ったら「やっと売れた」と感謝されて気づかされたというお話でした。
専門職には専門職からの直接的な支援を、という話をされていたので「具体的な方策は?」と質問。
報告をされた方は薬剤師。薬剤師協会を通して現金を「支援金」として送ったとのことでした。
赤十字の義援金は公平性を鑑みるあまり未だ被災者には渡っていない、というニュースは記憶に新しいでしょう。
個人的には顔が見える・繋がりが見える支援、という考え方がしっくりきますね。
今後は経済的な面での復興も進んでいくと思います。
ならば御当地で散財するのも一つの支援。
紹介されていた福島フルーツロードにでも行ってみようか。