地域づくりの経済学入門―地域内再投資力論
岡田 知弘 (著)
著者は京大教授、同友会の全研にて講演を拝聴した。
当時は小泉・竹中構造改革が日本をダメに云々・・・といった政治的批判が多くえらく偏ってるなあ、という印象。
しかし地域でマネーを回すってのはアリかもね、とおぼろげながら思った記憶がある。しかし保護主義に甘えてると企業は弱体化するだろうとグループ討議では反論していた。
しばらくしてLM推進ネットがらみで福岡市議会事務局長とのお話の中で教授の話が。
事務局長は3割はスルーで読んでみて、という話だったので購入。
2,600円、マイナー書籍は高いなあ・・・
うわーやっぱりマルクスか、偏ってるなあ・・・
などと思いつつも地域内再投資力論の部分は参考になりました。
また空洞化が久しい日本経済においての企業誘致のリスク、大型プロジェクトや合併の弊害など。
基本的に現政策批判がお好きなようです。
地域でマネーを回す
私もそんな政策を打ち出しています。
これは時限的に、かつ限定的に有効だという認識をもってもいます。
保護主義と紙一重(というかそのものか)だからです。
疲弊している地域経済を活性化する一時的なカンフル剤にはなるかもしれません。
そんな意味ではエコカー減税や地域振興券なども同じ部類かも。
しかしその政策には成長戦略が掛けている。
グローバル化した経済、made in china、made by japan、に対峙するには、地域の企業を育てる、成長させる政策も必要なのかもしれません。
更に言えば地元地元と優先ばかりしてしまえば新しい価値を作り出そうとする姿勢をスポイルしてしまう懸念も。
そしてそれは私が訴えている「小さく効率的な政府」とは別物なのかも。
しかし現状の対処療法として考えれば有効だと思う。
そして成長、進化を促すスキーム=仕組みを構築することが重要なのではないか。
まあ、全てを満たす政治などありえない、ということだ。
久々にブログを更新したような気がします。