今年の京都

中小企業問題全国研究集会に参加してきました。
JCの京都会議以外で行くのは修学旅行以来かも。
会場もおなじみ国際会館です。

18の分科会があるんですが、私が参加したのは、
「地域の主役としての中小企業の役割の地方自治の施策。中小企業・地域振興基本条例運動発展のために」
と題されたセミナー。

講師も京大教授ということで結構期待・・・したんですがミスチョイスでした。

冒頭からコイズミ改革がいかに日本を疲弊させたかの説明を長々と。
東京名古屋だけが発展して、ワーキングプアが生まれたかを示すデータから説明。
不良債権問題と構造改革が効果を発揮した株価やGDPの回復データは出すはずもなく、大企業と村上ファンド、ホリエモンを悪玉にして、派遣村を格差社会を可視化したと称える講演はもうお腹いっぱいでした。事前に講師をググっておくべきだった(悲)

しかしそんな中でも公契約条例など全国の事例は収穫だったかも。
私も県庁舎移転の諮問会議ではコンストラクション・マネジメント方式での発注(WTOに掛かる競争入札を迂回する方法)を主張していましたし、税再配分の地域性を鑑みるのは必要だと思います。

しかし税配分の話ばかりで地域経済や生産性が回復するとは思えない。

本当に議論すべきはその前の問題、グローバル化も含めた現状の中で「どうやって稼ぐか」ということなんだと思います。

講演の後はグループ討議でしたがこちらで救われる。

皆さん中小企業家の集まりだけあって現実的。
地域でカネを回す、というともすれば保護主義、排他的な内容の講演だったのですが、消費者は企業の都合では動かないということを良くわかってらっしゃいます。

既に生活の隅々まで浸透しているグローバル化の時代にどうあるべきか。
フットワークの軽い中小ならではの強みを活かす、行政や補助金頼みにならないような経営を目指す。
条例制定については、中小企業も地域社会の一員として「公」の意識づけを図れるようなもの。
そして、どのようなまちづくりを行っていくかという理念を明文化して、行政と企業が協働できる下地作りのようなものを創る。という内容でまとまりました。

じゃあ具体的な行動は、という事が大事なんですがそこまで議論できる時間は無くタイムアップ。
新人ということで発表もさせて頂きました。

最後のまとめ講演でも内容はまた同じ。
新自由主義経済がいかに地域をズタズタにしたかを訴えておられました。
教授は筋金入りなんですね(トホホ)

他の分科会では大学教授の話ばかりではなく経営者の講演が多かったようです。
次回からは実践経験値が高い方の講演を聞きたいなと思いました。

ホールでの懇親会は京都ならでは。
舞妓さんがズラリ華やかでございました。

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