首相の蹉跌

首相の蹉跌―ポスト小泉 権力の黄昏
清水 真人 (著)

表題を「首相の”ていてつ”」と読んだのは私だけ?

正しくは”さてつ”と読みます。
意味はつまずくこと、失敗し行きづまること、挫折(ざせつ)。
普通使わないようなタイトルですが、昨年ナンバーワンの政治書というフレコミだったので買い求めました。

小泉首相が戦後三番目の長期(5年5ヶ月)にわたり権力の座に就くことができた所以。
安部内閣の崩壊となぜ政権投げ出しに至ったか。
なぜ福田首相が同じ轍を踏んだか。そして麻生首相誕生まで。

小泉首相が政策を具現化してゆく組織の構図や官僚の操作術、それを受け継いだ安部、福田政権の漂流する様が克明に記されています。日経新聞の解説編集員だけあって安易な賞賛や非難はなく、ただ結果と原因、取り巻く状況が丁寧に時系列でまとめられています。文量も多くなかなか読み応えがありますよ。
政治に興味の無い人にはお勧めできませんが。

権力を”使いこなす”

その源泉が何処にあるのかを見定めることができる、そして非情になれる者のみが許される。同時に強い権力者たりえる資格なんだろうな、と思いました。

小沢幹事長の政治資金疑惑が賑やかですね。
まあコテコテの自民党金権政治を象徴するような方ですから、多かれ少なかれ献金か何かでしょう。政党交付金のマネーロンダリングっぽい報道もありますね。自民党にも心中穏やかでない方々もいらっしゃるのでは。推測に過ぎませんが。

しかし野党時代の話までなら権限がないので収賄までには至りにくいのではと思います。
政党交付金の資金移動も違法ではないのでしょうし。
道義的には勿論×、解党したんだから国庫へ返納するのが潔い。

ここは幹事長を辞任して院政敷くのが政権維持の為には賢いのか、なんて思ったりします。

北村タカトシ公式SNS

SNSでも日々の活動をお伝えします

後援会入会のお願い

皆様の支えが必要です

北村タカトシ公式SNS

SNSでも日々の活動をお伝えします

後援会入会のお願い

皆様の支えが必要です