日経2020フォーラムに参加してきました。
先ずは基調講演を二本。
・三菱電機 執行役社長 杉山武史氏「共生社会の実現に向けた私たちの取り組み」
・清水建設 代表取締役社長 井上和幸氏「シミズによるインクルーシブな社会の実現」
三菱電機は車椅子バスケットをはじめオリ&パラアスリートを支援しています。
清水建設はビル内のビーコンを活用し視覚障がい者がスムーズに移動できるハード整備や、工事現場で女性が活躍できる環境整備を進めているのが印象的でした。
お目当てはパネルディスカッション。
県議会の YouTuberとしては気になって仕方がない
・UUUM 代表取締役社長CEO 鎌田和樹氏
車椅子のパラアスリートメダリストであり教育者でもある
・国際オリンピック委員会 教育委員 マセソン美季氏
他には日本パラバレーボール協会代表理事
・全日本女子監督 真野嘉久氏
・野村ホールディングス執行役員 池田 肇氏
が「パラリンピックムーブメントが日本を変える」という演題で議論が繰り広げられました。
多くの学びがありましたが、鎌田社長の「肩の力抜けた感」にはとても好感が持てましたし、
真野監督の葛藤を聞くにつれ2020以降も障がい者スポーツの課題は山積している事を感じました。
この学びを議会活動に活かします。
東京駅近辺はカーシェアの社会実験中でした。
乗ってみたいぞ。
以下雑記。
車椅子に乗った途端に周りの視線が変わる。ぎこちなくなる。
現在は多くのサポートが受けられている。東京パラリンピックが終わったらどうなるか不安。
スポンサーも実際にパラスポーツを体験して頂くとさらに理解が深まる。
UUUMは2018パラ駅伝が契機となってパラスポーツの広報を担うことになった。
YouTuberの社会的地位を上げたいと思っていた。YouTuberは一般人と変わらない。擬似体験ができるということがYouTuberが支持されるポイント。
若年層に影響力があると思う。スポンサーに忖度しないのが強み。
パラリンピックもメダル至上主義になっている。
車椅子ラグビー、陸上、水泳、テニスはメダルが取れそう。シッティングバレーは取れそうもない。
競技により支援も10倍以上の格差がある。
スポンサーイメージが良くなるという話があるが、選手の姿から社員が感じるもの得られるものが大きい。
一過性の支援にして欲しくない。国の支援は使いづらい。
最終的には自立自走できるところが理想だがかなりハードルは高い。パラ選手の収入源がない。
中国は国策。364日練習している。日本は週末だけ。
国の競技団体に対するガバナンスコードが、大きなところから小さなところまで同じものを押し付けてくる。
パラスポーツの弱小団体が対応できるとは思えない。
国と現場は違う。ズレがなくなればいいと思う。現場を見てほしい。
1人の小学生がパラリンピックを盛り上げるにはYouTuberがいいという発言。
impossible → I’m possible
カナダでは幼稚園から電子黒板。日本の教育現場のアナログさにカルチャーショックを受けた。
パラリンピックには子から親へのリバースエデュケーションがある。
バリアフリーをすすめると同時に心のバリアを取り払いたい。
池田
スポンサーとして関わっている。パラアスリートの露出が以前に比べると増えている。
さらに接点、ふれあいを増やしていく。
バリアフリーマップが配られた。街中に物凄い数のバリアがまだある。
ハードはすぐに変えれないが、声をかけてサポートするとスムーズな社会になる。
勇気を持ってお互いを知るために、理解するために一歩踏み出す。
相当な数の外国人が来日する。日本社会のよさを世界に発信するチャンスだ。
真野
障がい者や健常者の施設がわかれている。一緒に使えるようにすべき。シッティングバレーは障害あるなしにかかわらずできるインクルージョン競技。
パラスポーツは高齢者にもできるものがある。生涯を通してできるスポーツの選択肢である。
三世代シッティングバレーをやってみたい。
パラが終わったら選手に学校行脚をしてもらおうと思っている。
共生は区別があるからうまれている。そんな言葉がなくなればいい。意識が変わればそんな社会ができる。
鎌田
障害は個性と言っている。日本は情報多寡。障がい関係には触れたくない空気がある。
気軽に触れると炎上する。
寛容に受け入れてくれる社会になるべき。メディアの寛容さも欠けている。
マセソン
日本はオリパラ景気。スポーツで活躍している様子が広がってきた。
まだ社会で活躍している様子の広がりはまだまだだ。メダルの数は問題でない。
日本はテクノロジーが進んでいるが学校現場では全くダメ。
これだけ人がいるのに障がい者の姿が見えない。カナダでは当たり前にいるのが当たり前。
東京2020は日本の成熟度を問われる機会でもある。