「組織は戦略に従う」
アルフレッドD.チャンドラー,Jr.
MBAには必携か。言わずと知れた大著です。
原著は1962年なので古典の部類。「20世紀の経営史の金字塔」と評されます。
アメリカの デュポンやGMなど、世界的超巨大企業の成長過程において「事業部制」とよばれる組織が生まれました。
その過程が他数社のケースとともに記されています。
この本との出会いは大学院の講義。
ドクターコースのシラバスを眺めていると、この本がトップマネジメント特論のテキスト、そして聴講可能、とありました。
市長は行政組織に「事業部制」を導入するという公約を掲げています。
それが頭の隅にあったので、議会の議論を深める事ができるかもしれない、と思い聴講を希望。
ありがたい事に聴講を許され、皆さんのプレゼンや議論を聞きながら読了。結構時間がかかりました。
聴講生ですから議論には参加できませんでしたが、本は付箋だらけに。
とっても勉強になりました。
組織の生成、変化や醸成には相応の原因や環境が存在します。
これまでも行政組織改革には様々な手法が試行錯誤されてきました。
事業部制の導入は、はたして・・・
チャンドラーは「謙虚な巨人」とされています。
氏に直接指導を受けた教授が披歴されるエピソードには身が引き締まる思い。
かくありたいものです。