うどん県・・・じゃなかった香川県に来ています。
先ずは高松丸亀商店街へ。振興組合の再開発担当、蟻波 勝氏にレクチャー頂きました。
再開発のキッカケは25年前、400年祭を開催したときのこと。
全国の商店街がシャッター化する中で、私たちは500年祭が迎えられるのだろうか?という不安があったとのこと。 また、商店街居住者1000人が75人に激減。バブル期に地価が上昇、人々が住めなくなってしまいました。
元々洋服屋が多かったが、益々偏りが進んだ。居住者が少ないので、生鮮品が売れない。
そして、流通形態の変化で大手ショッピングセンターが台頭、再開発の必要性が高まります。
商店街の元気は商人自身の元気。商人が商店街を捨てる事が衰退の原因。
「大黒柱には車輪を付けておけ」という教訓どおり、商いの場所は駅ビル、駅地下、ショッピングセンター、インターネットと多様化。従来の場所にはこだわらなくても良いのでは?・・・という考えから、ならば、丸亀商店街を商売人がお店を出したくなるような街につくりかえる。という決意に至った。
7地区に街区に区切り、各地区に役割を持たせて全体を開発。歩くのが楽しい商店街づくりを目指した。
再開発における三つのポイント
1、土地問題の解決。高級ブティックの隣にコロッケ屋がある、という状況を解決する為に、定期借地権方式により所有と利用の分離を進めた。
2、居住者を取り戻す。コンパクトシティ化を推進。医療や介護のテナントミックスを進める。
3、まちづくり会社による一括運営管理「丸亀町タウンマネジメント」商店街の新陳代謝「店舗入れ替えシステム」必要な店を必要な時期に必要な場所に配置する。
・札の辻の復活。直径25mの円形広場。ガラスドーム
・年を取ったら丸亀町に住みたいと言われるような街をつくる。
・今後整備課題。住宅整備、診療所、介護施設、生鮮市場、子育て支援施設、市民広場、ホームセンター、温浴施設、映画館、まちバス、保育所、小学校。
・ECOアーケード。耐用年数100年、照明は外す(ショーウィンドウの明かりを利用)、最低限の照明はLED、排煙装置を外しメンテナンスが低コストに。
再開発の最大の課題は土地問題の解決。
市街地再開発法第110条全員同意型「全員の実印での同意書」が必要となる。その前提にあるのが「全員の同意がとれるコミュニティにしているか?」ということ。
丸亀町は奇跡か?そうではない、やる気の問題ではなく、本気かどうか。
まちづくりの成功事例として華々しく取り上げて頂いているが、現状は成功に向かってもがいている、という感じ。焦りも感じている、との事でした。
再開発推進エンジンの核になった商店街の古川理事長は、高松JCの歴代理事長です。
歩くのが楽しい素敵な街並みでした。自然光が入るアーケードが特徴ですね。
事業費等が気になりますが、時間切れ(涙)
廃墟ビルも混在している、とのことで課題もありそう。
今後の進化が楽しみ、改めて訪れてみたい、と思う街でした。
ボートレースまるがめへ。
大村市でも導入計画が進むナイターレースの視察が目的です。
照明のLED化は選手にも異論があるとか。騒音問題や勤務時間の変動、工事費などをヒアリングしました。
ナイター導入後の収益はかなりの伸び。大村市も繰り入れが期待できそうです。
ただ、丸亀市はボート事業からの繰り入れは一般財源化せず、基金として積み立てています。
現在25億円とのこと、安定財源とはみなしていないという姿勢です。
この基金を何に使うのか、ということも議論に。やっぱり庁舎かな。
フォーマルな報告書は他の議員が担当、議会事務局で閲覧できます。