パナソニック創業者で経営の神様と崇敬されている松下幸之助翁が座右の書とした名著。
「経営や仕事に行き詰まったらよみなはれ」
日本のCSR (企業の社会的責任)の原点とされ、経営者必読の書と考え周りに進めていたそうです。
石田梅岩は江戸中期の思想家。石門心学の始祖で実践的倫理思想をわかりやすく説き、町人層に歓迎されました。
内容は商道徳を中心に様々な問いかけに応えていくスタイル。
江戸時代の書ですので、当時の話題が新鮮です。
法事の指南も載っていて面白かった。
長大経済大学院時代に論文ネタにと思ってたのが長らく積読となっていました。
読書の秋です。先日の決算総括質疑で知事や教育長に本ネタ答弁を迫った身としては積読の山を崩さねば。
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学問の道と言うのは、まず自分自身の行いをよく慎み、義の心で主君を尊び、仁愛の心で父母に使え、信の心で友と交わり、人を分け隔てせずに愛し、貧窮した人には同情し、功徳があっても決して誇らず、衣類から様々な道具に至るまで倹約を心がけ、華美を求めず、家業をおろそかにせず、家計は収入に合わせて支出を抑え、法をきちんと守って、家をよく治める。学問の道のあらましはこのようなものである。