出星前夜
飯嶋和一
久しぶりの歴史小説
大作でした。
勧められて積読しっぱなしだったのだが、ようやく読了。
長編ということもあって時間がかかってしまった。
コロナ禍の下で傷寒の話を読むのは偶然なのだろうか。
島原の乱の戦記とも言えるかも。
フィクションなのだろうが、リアリティが素晴らしい。
弾圧されたキリシタンの姿が浮かび上がってきます。
“わが敵は 平和にわれに語りかけ
怒りのうちに われに害をなせり
主よ 御身はそれを見たまいぬ
沈黙したもうことなかれ われより離れたもうことなかれ”