人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す


人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す
著者:ルイジ・ジンガレス

著者はイタリアからアメリカに渡り、アメリカの強さの根源を見たという。

それは「アメリカンドリーム」他ならない。
コネや資本がない人間でもアイディアとチャンス、そして懸命に働くことによって成功者となれる。
その美徳がアメリカを大国たらしめていた、とする。

しかし1990年代からアメリカは「クローニー資本主義」と変貌を遂げていると警鐘を鳴らす。

著者の祖国であるイタリアでは「コネ」がものをいう社会で、いかに優秀でも正当な評価を得ることができなかったという。
それに絶望してアメリカに渡り、MITで博士号を取得。シカゴ大学の教授となるなど実力で生きてきたが、近年のアメリカは金融市場への政府介入と、ロビイストによりイタリア化していると嘆く。

本書では金融市場がいかに歪められてきたのか、ヘッジファンドの救済策等いくつかの事例を分析し、その処方箋を述べてある。

しかし、・・・半分も理解できず(涙)

ただ、シカゴ学派に連想される徹頭徹尾リバタリアズムでレッセフェールかといえばそうでもない。
市場には成長するための「ルール」が必要でそれが富の再分配を円滑にし社会を豊かにするとも説いてあります。

経済学がお好きな方にしかお勧めできませんが、学びの為の教材としては重みのある一冊かと。
21世紀の国富論とも言うべき現代資本主義の名著というコピーにも頷けます。

最近読書がペースダウン。

まーこんな時期もあるか。ぼちぼち行きます。

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