みそぎ


私、富松神社の氏子青年会に所属してます。

大みそかの正月奉仕やら節分祭、夏越、おくんちと年間を通して行われるさまざまな神事に奉仕をさせていただいておりますが、その仲間からのお勧めで、橘神社の寒中みそぎに参加してきました。

千々石の橘神社、日本一の大門松で知っている方も多いかもしれません。ギネスにも認定されたそうです。

深夜4時に富松神社を出発、一時間強で到着。すでにテレビの取材班が陣取ってました。
毎年大寒の日に行われるこの荒行、毎年ローカルニュースで流れてるんだとか。

ご存知の方も多いと思いますが橘神社は地元出身で日露戦争に従軍、旅順の戦いで戦没した橘周太陸軍中佐を祀った神社です。県内では二番目に正月参拝が多いとか(1番はお諏訪さんですね)

6年目という仲間からは体調を整えて臨むこと、前日酒は飲まないで、と脅されて?おりましたので、お呼ばれはノンアルコールで頑張るも睡眠が取れずほとんど徹夜でした。

社務所の入口には甲冑が鎮座してお出迎え、眠い目を覚ましてくれます。軍神を祀るだけあって猛々しさが漂いますね。

救急救命士にメディカルチェックを受け書類にサイン。何があっても文句言いません、という誓約書です。男女合わせて30名ほどが集まっていましたが、血圧が高い方が居たようで3名にストップがかかってました。傍らのAEDが緊張感を煽ります。

写真は古式ゆかしいみそぎの正装。クラシックパンツなるものが鉢巻とともに配られました。鉢巻きに願を書いて臨むんだとか。
とにかく一心に祈ることで寒さに耐え抜くことが出来るそうです。

神事のレクチャーを一通り受け、草鞋をはいていざ出陣。

松明を掲げて声を上げながら川岸に降り、精神集中の所作「鳥船行事・振魂」を繰り返します。これが結構な運動で、準備運動がわりになるそうです。

そして入水

太鼓が打ち鳴らされる中「エイヤァァーッ!」と気合を入れながら松明とライトに照らされた川の中を進みます。

寒いというより・・・痛い。

深くなっているところまで進むと、再び掛け声とともに胸まで入水。
宮司が祝詞を奏上する間、手を合わせ願を掛けて耐え抜きます。
滝の中に軍神が見えたような。

5分程で祝詞が終わり、川から上がります。
さっそくタオルにくるまって・・・と行きたいところですが神事はまだまだ続きます。

川岸で所作を繰り返した後、掛け声とともに御社まで走り全員で参拝。これもウォームアップなんでしょうね。全員で輪になり一本締めでようやくみそぎ完了。
社務所ではお粥とおでんがふるまわれました。冷え切った体がじわじわ温まって最高でした。

初めて参加した寒中みそぎ。

川の中では精神集中できている(というかトランス状態?)のであまり辛さは感じませんでした。一番つらかったのは川から上がってからですね。なにか現世に戻ったようで寒さと痛みが襲ってきます。

ただ何やらスッキリしたような気が。
みそぎ、だけに精神がリセットされるのかもしれません。

今年は例年より気温・水温ともに低かったそうです。
でも、もう二度と行きたくない、とまでは思いませんでした。
何事もやってみなきゃあ分からない、ですね(笑)

6年続けている仲間からはこれでやっと1年が始まるのだとか。
ともかくこの神事は橘神社の氏子の皆さんや地域の皆さんがいないと成り立ちません。

お世話を頂いた皆さんに心から感謝。
ありがとうございました。

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