ご挨拶 〜保護者の皆様へ〜
(社)日本青年会議所 九州地区
2004年度 長崎ブロック協議会 会長 藤山剛士
謹啓 皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、普段の日常生活の中ではなかなか意識する機会がありませんが、この世界では兵器の開発や戦争が絶えることはありません。日本においては、戦後59年が過ぎさり、戦争を体験した世代の人々は減少し、実体験を聞ける機会も少なくなりました。同時に、戦争の恐ろしさ、悲惨さといった記憶は風化し、人々から忘れ去られようとしており、若い世代の人々はこの平和な世界の中で、それらを特に意識することもありません。
また、昨今では犯罪の低年齢化現象が顕著となり、少年による「幼児誘拐殺人事件」が発生するなど、青少年における社会問題がますます深刻化しています。
そんな中、私たちの世代に求められているもの、そして、気概をもってとりくむべきこと、それは、“命の尊さ”や“社会性や協調性”を、子どもたちに、学び、体験させることにほかならないと考えます。
以上の主旨から基本コンセプトを「沖縄・長崎両県の青少年同士における交流と体験学習」とした次世代共育委員会開催事業、
青少年育成事業「平和の風は海を渡る」
を本年8月25〜27日(水・木・金)、沖縄本島において開催いたします。
私たちは、被爆地長崎県に生まれ、育ったことに誇りを持ち、次世代を担う子どもたちと共に、自然とふれあいながら“生命の尊さと平和の大切さ”を学び、自然の中での集団生活・行動を通して、生きていく厳しさや喜びを分かち合い、“社会性や協調性”を学んでいけるような事業を行います。また、本事業は、両県の青少年健全育成の一助となると確信しております。皆様方のご支援、ご協力を心よりお願い申しあげます。
謹白
〜英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう〜