市PTA会長と関係OBを迎えての勉強会を開催。
PTA活動を軸にしながらご教示を頂く。
PTAのルーツやあり方、温度差等々話題は尽きず。
私はまだ子をもちませんのでPTAとの接点が全くなく、初めて耳にすることばかり。本当に勉強になりました。
JCでも青少年事業になると話題になる事があるのですが「輪の外」の話。
極端な表現かもしれませんが、PTAや子ども会の活動に熱心な方、JCの青少年育成事業に参加されるような親子は放っておいても問題ない。着目すべきは、そんな活動に関心がない「輪の外」の親子、という事です。
どうやって参加を促すか、興味を持ってもらうか、ということに腐心されているようです。拒否感を抱かないよう、とにかく最初はソフトに、ということでした。
また内部でも「役職を断る為に会議に出席する」という程、温度差があるとのこと。
私は組織というと目的に向かって活動するのが当たり前と思っていました。
所属した組織も活発な運動を展開しているところが多く、ある意味純粋培養されていたのでしょう。どうもPTAにそんなやり方は通用しないようですし、だからこそ活動の難しさがあるんだな、と感じました。
質疑では虐待や貧困、不登校の現状についての話も。
このあたりは政治の範囲にも含まれるのかもしれません。
PTAに入ってからでは遅い。乳幼児からのサポートが必要なのでは、というお話には説得力がありました。
政治が取り組むべき喫緊の課題としてよく話題にあげられるのが少子化対策
安心して子育てできる環境づくりを整備するという事ですが、まずは更に税配分を上げることが思いつきます。
子ども手当てはその一例でしょうが、幼保の整備や各種費用(教育、医療、給食etc)の無料化などが思いつくところ。住宅の整備等で出生率を上げた自治体もあるようです。要するに「子どもを生んで育てるのはタダ」という環境整備。
次に「子育て世代=生産世代」を取り巻く環境整備。
雇用・安定した収入がなければ出産はおろか結婚にも躊躇してしまう、ということもあると思います。それには経済政策が大きく関わってくるでしょう。産業構造の転換を図り、新たな産業振興が必要なのでは。低炭素・サービス・文化等が浮かぶところです。
また親の精神面をサポートするコミニュティづくりなども忘れてはならないところです。PTAはこの辺なのでしょうか。
問題はその先、政治で解決できない可能性が高い範疇。
それはライフスタイルや親子としてのありよう、といった範囲になってきます。
育児・教育放棄に繋がる部分です。
人間の価値観や倫理・社会性の成熟、ということでしょうか。
私は「政治は環境整備=ハードのまちづくり」と呼んでいます。
対して社会性や価値観、倫理道徳文化の涵養は「ソフトのまちづくり」かと。
JCはソフトのまちづくりの担い手であることは論を待たないところ。
我々が今後課題の一つとすべきは輪の外へのアプローチなのではないでしょうか。