市民意識調査アンケートなるものを行っている。
大村JCは創立50周年という節目の年。
だから主張・提言を作成しようと再三声を上げている。
それに説得力を纏うためのアンケートだ。
JCだけ、それも担当者数人で考える独りよがり、JCよがり、の主張・提言を発するのは薄っぺらいものになるだろう。50年の歴史を重み、というならばあまりにも軽すぎる。
市民の声を聞いたところでどうなるのか、という意見もある。
ポピュリズム迎合になってしまうのではないかという懸念だ。
しかし市民の意識を知らずして未来を語るのも現実を乖離する恐れがある。
迎合する必要は無いが、提言を発するのは社会に対してということだから、その社会を構成する市民の意識を知る価値は大いにあると思う。
それに、JCは浮世離れしているところもある。
その距離を測ることは今後の活動に大いに資すると思う。
市民大感謝祭で回収できたアンケートは殆どがお笑いタレントを目当てに遊びに来た市民によるものだ。回答内容をさらっと通し見たが、社会性に富んだ市民ばかりとは思えない。
ただし、JCも含む各種団体を中心にアンケートをとってもバイアスが掛かる。回答者のバランスを鑑みつつ回収を急がなければ。
一連の流れで私が勝手に暴走している、と訝るメンバーもいるかもしれない。どうかご勘弁願いたい。
我々は「変革の能動者」「地域のオピニオンリーダー」「まちづくり・ひとづくり」を掲げている団体であるはずだ。
楽しいイベントやお祭をやるだけ、ゴルフや酒宴に興じるだけのサロン団体に私はもう帰属価値を見出せない。
サマーコンファレンスなどに代表される政治経済系の研鑽・啓発セミナー系事業の充実には事業母体の違いから見るべきものがある。
しかし現状の大村JCの事業に戦略性や革新性を見る事業があるのだろうか。
辛らつな表現になってしまうが、これまでの遺産を食い潰しているのではないか。
遺産・・・夏越祭や相撲大会等の継続事業はそれなりに意義があるだろう。
入会当時の思い出話で恐縮だが、夏越には2月頃から準備を始めて半年を経て望む祭だった。しかし現在は1ヶ月強でできてしまう。
その分祭に対する情熱やクオリティは年々下がっているように思う。裏を返せば、資金集金体制を確立しデータ化されたノウハウを委譲すれば、実行母体はJCではなくてもいいだろう。皮膚感覚に過ぎないがアクティブに動ける人間が20名ぐらいいれば開催できるのではないか。
継続事業について理事会等での意義目的の議論は別にして、いくらノウハウがあり、事業開催が易くなったといっても、時間と金は投入される。現在まで積み上げてきたものに居座り続けるのならば別だが、社会変革・社会開発を標榜する以上、手放さなければならないものもあるのだろう。「岸を離れなければ新しい大陸は発見できない」のだから。
祭などはその最たるものではないか。
しかし人口や経済規模も鑑みれば、受け皿づくりというのも重要なテーマだ。
私は祭が好きでJCに入会したのだがこの火を絶やすのは忍びない。
現状では数年前に「委譲する」というコンセンサスは得られたが、何時までにどんな方法で、という戦略がない。また40歳定年制ということでメンバーも入れ替わる。そのコンセンサスは忘れ去られて行くのかもしれない。
今後必要なのは何時までに委譲を完了する、という目標だと思う。
まあJCが手放して終わる祭ならばその程度の祭だったという事かもしれない。
委員長の器量によるところが大きいが面白い事業を行なう年もあった。
しかし単発事業でまちを活性化させようとする事業はもうそろそろ卒業しても良いのではないか。JCは同じ事業を繰り返す性格の団体では無いのだが、一年でまちの活性化を成せるほど甘くはないだろう。今年はやらないの?という問い合わせがあるのは良くあることだ。
今JCの活動に何が必要なのだろう。
それは中・長期的な視野に立つ戦略性や行動計画だと思う。
現在はその良さに捉われて思考停止気味の継続事業と単発で終わる事業が目立つと思う。
毎年トップが入れ替わり、基本方針も刷新される。
「明るい豊かな社会の実現」という理念は未来永劫変わることはないだろうがあまりにも抽象的だ。
しかしそれでは中長期的なまちづくりは難しい。10年分ぐらいの運動指針があってもいいのではないか。
そのベースになりえる可能性があるもの、それが私が打ち出そうといっている主張や提言である。
言いっ放し、やりっ放し、は無責任だ。
発した以上はその実現の為の戦略や行動計画が必要になる。
それに計画には始まりがあれば終わりがある。その終わり方も示唆しなければならない。
ただそんな計画を策定すると新たな懸念も沸いてくる。後進がそれに捉われすぎることだ。先輩の敷いたレールの上を走るだけでは勿体無い。時代と乖離する可能性もある。年頭毎に計画の見直しをする必要があるだろう。
また行政計画をトレースするだけの御用団体が発するようなものは避けたいところだ。市民意識を知り、行政計画を知った上で新しい方向性を指し示せるようなのものを作りたい。その為には学ばなければならない。
JCは学校だとよく言われる。
卒業してからが本番なのかもしれない。
私は23歳で入会したので、もう13年目になる。
学ぶだけでは満足できなくなっているのだろうか。
PS
丁寧なメールをありがとうございました。
自分の人生を生きるのは自分でしかありません。
お互い頑張りましょう。