農協の大罪 「農政トライアングル」が招く日本の食糧不安

最近書評が無いですねとご指摘いただく。

最近バタバタしてまして読書の時間があまり取れずとイイワケ。
事務所やデスクの上も書類が山済みで乱雑。
スケジューリングが上手くいって無い証拠です(- -;)イカンイカン。

また現在読んでる本があるにはあるんですが、古めかしい文体のせいなのか頭に入って来なくってぜんぜんページが進みません。

なのでアスパック移動タイムで兎に角1冊と思い、本をチェンジ。

著者は元農政官僚、内容もデータや参考文献が用いられており堅い文体だが、理路整然としており分りやすい。
ミニマムアクセスで入ってくる汚染米問題の背景や減反が国益に叶わない理由などが整理できるし、「農政トライアングル」とよばれる農協、農水省、自民党の関係が、国益を失している現状が分る。

現代日本の農業はパナソニック一社よりも生産性が低くなっており、族議員、農水省、兼業農家、農協がよってたかって保身に走った結果が現在の食料自給率。
まさに省あって国なし、農家が栄え農業滅ぶ、という現状に警鐘を鳴らしている。

著者はカロリーベースで算出された食料自給率である40%を唱えている。
この数値には異論が多く、一説には農水官僚が予算獲得の為のデマゴギーだという説も有る。

生産額ベースで計算すれば70%という主張もあるので日本の食糧安全保障が危機的状況であるといえるのかどうか?という論点もあり農政論の前提が揺らぐので主張を鵜呑みするわけにはいかないと思う。
また、食料安全保障を論ずる前に、外交上の失敗である有事であるかどうか、という観点は新しい発見だった。

特に先進的な農業を実践する農家を農協が妨害する事例には驚きだった。

農協にとって見れば、自分達の枠外には支援しない、というだけの話だろうが、農業資材や生活インフラを供給しないといった行動は愚劣であるといわざるを得ない。
私自身「農協はピンハネ業」という批判を耳にしたこともあったが認識を新たにした。
ただ経営の悪化に伴う自浄作用が起こっていることも記されてはある。

著者は、
・減反政策廃止、増産を行い米輸出、有事における食料生産基盤を確保
・関税撤廃、ミニマムアクセス拒否
・水田による国土保全
・ばら撒きでは無く専業農家の所得保障等による保護、育成
・農協の政治力解体
・考える農業者による真の新農協

等々を訴える。

タイトルは農協バッシング本のような印象を受ける。実際に農協が農政に与えてきた悪影響のことも書いてあるが今後のビジョンも示されており単なる批判本という印象はない。

外部経済効果のくだりにはなるほど、と思いました。

しかし国際社会の連携が進み最適化する現代において、貿易国家である日本という前提に立つと、食糧安全保障には自国生産のみを考えるのではなく、輸入元の多様化を進めたほうがコストがかからない、との主張もあります。

でも稲作文化のお国柄、という観点も加えればカロリーだけで計れるものではありません。
それに有事の食糧安全保障とは逆行する。

とにかく本書以外にも多様な観点があり数多くの主張があります。

農業には全くのシロウトである私のレベルだとそのどれもに説得力を感じます。
そんな有権者が選ぶ日本の農業の未来は政治家のレベル次第、有権者のレベル次第ということなだろう。

お札の魂入れと会議の間をぬって、青少年の現調に数分間だけ顔出し。

がんばれ~!(^^)

今日はブロック役員会。

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