黄文雄(台湾)、呉善花(韓国)、石平(中国)の鼎談本
JCメンバーは記憶に新しいかも
というのも08サマコンでのメインフォーラムのメンバーそのまま
面白いフォーラムだったので誰かの本でも無いかなと探していたところ発見した
委員長はこの本を読んで事業につなげたのかもと勝手に憶測
ものものしいタイトルは三名が彼の国で浴びせられる言葉
自国批判をやるとこれ以上の罵詈雑言で罵られるそうだ
論題としては天下国家から民族、歴史、文化、そしてなぜ「反日」なのかと幅広い
一部文脈に気になる部分はあったが、一気に読める
三国の文化的な土壌の解説は面白かった
日本が謝罪と賠償を突きつけられる彼の国へどう対峙していけば良いのかというくだりには得心
発刊は2007年秋
当時は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が国内のガス抜きとして反日政策を加速させていた頃
両国JCの関係もかなり悪い状況になっていた
それに相対するような企画の本なのだろう
それぞれの祖国の人間が読めば憤慨するような下りもある
とはいえ悪戯に対立を煽っているわけでは無い
一部を抜粋
問題は公的、政治的、知識人的ということなんです。韓国でビジネス体験などをもつ日本人の多くが言うことですが、公的、政治的、知識人的な場面では口角泡を飛ばすように反日を主張していながら、「それじゃあ、ちょっと飲みに行きますか」と私的、生活的、庶民的な場面に入りますと、さっきまでの話は嘘のようにどこかへ消えてしまい、「お前は兄弟だ」みたいに親しく一緒に騒いで過ごす
私も韓国や中国に赴いた事がありますが本当にその通り
普段では反日的な印象など全く感じなかった
しかし衝突しないと分からない事、それが何かを生み出す事だってあるんですしょうね
戦争はダメですが論争は大いに結構なんじゃないでしょうか
おススメの一冊です