例会お疲れ様でした
オブザーバーの出席、理事長予定者の発表、K井先輩の講演など充実した例会だった
特に退路を断ったK君の勇気に心からエールを贈りたい
さて、今日は8月9日
いわずと知れた長崎に原爆が投下された日です
登校日が変えられたり、日本とアメリカと戦争をしていたことすら知らない世代もいるとのこと
自国の近代史ぐらいはしっかり勉強しておきたいもの
昨年は上海で今日を迎えました
今は地区協議会で行橋に来ています
私たちは2000年からピースラリーを始めました
全国のバイカーに呼びかけ、千羽鶴を集め、ヒバクシャを招聘し講演活動と寄付を行ってきた
しかし祈るだけでは平和はやってこないことが分かりました
(あえて無駄とはいいませんが)
平和という言葉を濫用して自国の主権も放棄しかねないような主張をするおとぎ話の国からやってきたような方々には辟易しています
昨年クローズしたピースラリーは今年から再オープンし、内容を変えます
身近な人々の命を救えるチャンスを作り出せるようなものにしたいと思います
外務省に届かないところで声をあげ、新聞記事になるぐらいでは平和に資するとは思えない
いままでやってきたことが無駄だとは思わない
私自身もより深く考えるようになった
平和とは戦争の無い状態であり、それを左右するのは外交であり政治なのだ
ピースラリーに政治は持ち込まない
だからリアリティを求めていきたいと思います
こはれたビルデングの地下室の夜であつた。
原子爆彈の負傷者達は暗いローソク一本ない地下室を埋めていつぱいだつた。
生ぐさい血の匂ひ、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声。
その中から不思議な声が聞こえて來た。
「赤ん坊が生れる」と云ふのだ。
この地獄の底のやうな地下室で、今、若い女が産氣づいてゐるのだ。
マッチ一本ない暗がりの中でどうしたらいゝのだらう。
人々は自分の痛みを忘れて氣づかつた。
と「私が産婆です。私が生ませませう」と言つたのは、さつきまでうめいてゐた重傷者だ。
かくて暗がりの地獄の底で新しい生命は生れた。
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまゝ死んだ。
生ましめんかな 生ましめんかな。
己が命捨つとも。