過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか?

読了

博多から中間駅までは読書タイム
途中趣のある駅舎やら、菜の花を眺められて楽しめた

地域のよさってこんなところにあるのでしょうね

さて本の内容はローカルな暖かい景色を他所に刺激的

硬い文体でカタカナ語も多いため取っ付きにくさはあるが、とても面白く読めた

インターネットに起因するイノベーションの歴史書のような感を受ける

ムーアの法則「半導体の集積度は18ヶ月で二倍になる」
(もっとカンタンに解釈すれば10年で情報を得るコストは100分の1になるということ)
がもたらす破壊的イノベーションと持続的イノベーションの対峙は興味深かった

日本は破壊的イノベーションの先駆者だった歴史を考えれば、現在は停滞している、と言うしかないだろう

またIT業界のマーフィーの法則には笑った

その法則によれば失敗するプロジェクトの条件とは

・最先端技術を使い不可能だった新しい機能を実現する
・数百の企業が参加するコンソーシャム(連合、団体、協会)によって標準化が進められる
・政府が研究会や推進協議会をつくり補助金を出す
・メディアが派手に取り上げ「20××年には×兆円市場になる」などと予測する

ということなのだが、成功する条件とは、

・・・そこがまた興味深い

どうか読んでいただきたい

インターネットとムーアの法則がもたらしたイノベーションにアカデミズム
(理論を重視し、学問・芸術の純粋性・正統性を守ろうとする立場)
を求めるための最適な入門書ではないかと思う次第

まとめはそら恐ろしい疑問符で終わっており、やや芝居がかった感があるが、私は楽観する

情報格差がどれだけ広がろうと、人は線路の脇に菜の花を植えよう、と思う心をなくさないと思うからだ

それはこの本に書かれていない別のものだ

デジタルではなく、グローバルでもないコミニティの癒しは無くなることがないだろう

池田氏の著書は痛快なリバタリアニズム
(他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきだとする政治思想)
で勉強になるが、カタカナ語に傾倒するので注意(笑

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