「夏越とは」~仮入会セミナー~

今回「夏越とは?」というテーマを頂きました。
夏越まつりは本年で28年目を迎える地域に根付いた夏祭りであり、本当に多くの市民がかかわりを持つ祭りです。
そこには多種多様な思いや見識があることでしょうし、私に与えられた10分という時間で語りつくせる物ではありません。
ですので、今回は「おおむら夏越まつりの起こりと現状認識、そして今後我々はどうあるべきか」に絞って、私見をお話しさせて頂きます。

この祭の起源は大村青年会議所が1973年から開催を始めたバンバン祭、というイベントでした。
この祭の起こりは「まちに夏の賑わいをつくりたい・市民との接点を増やしたい」という先輩方の思いを形にしたものだったと聞います。
また、「夏のイベント」という性格が強く、精神的・宗教的なバックボーンはありませんでした。
そして開催を重ねるうち、いつしかその祭にイノベーションを求める声が出てきたのでしょう。

ちなみに手前味噌ですがイノベーションという言葉には継承と革新のバランスがとれた良好なサイクルを作り出そう、という意味でご理解ください。

・市民の心に密着した伝統的な祭がほしい
・市外に出ている人たちが帰ってくるような祭りを創りたい

そんな思いが生まれ、祭の見直しが始まりました。
そして市内団体を巻き込み、相当な議論を重ねるうちに「神事としての祭」に意義を見出したのです。

神社には6月と12月に大祓いという神事があります。
この神事には半年間の罪やケガレを祓い、残り半年間を大過なく過ごせるように、という願いが込められるものであり、同時に「生かされている」という神への感謝の心や畏敬の念を醸成する手段でもありました。そして夏の大祓いは、夏を越す祭、夏越祭と呼ぶのです。

そこに注目した先輩方は、市内25神社合同にて全市の大祓いを行うという形で、おおむら夏越まつりを発案しました。
JC主体で行ってきたイベントであるバンバン祭を、「神への感謝の心」を基調とした、みんなで創り、みんなで楽しむ市民総参加の祭としてイノベーションした、といえるでしょう。

そして、おおむら夏越まつりには4つの基本方針が策定されました

(1)みんなが参加し、創造し、楽しめるまつりであること
(2)全市民が理解し、協力し、誇れるまつりであること
(3)大村独自のまつりであること
(4)いつまでも受け継がれるまつりであること

この4つの基本方針のもと1980年、神事をバックボーンとしたおおむら夏越まつりが誕生しました。

今でさえ大村の夏のスタンダードな祭となっていますが、開催にこぎつけるまでには先輩方は相当なご苦労があったとのことです。

皆さんのお手元の資料をご覧頂ければお分かりの通り、市内の主要団体の殆んどが組織図に名を連ねています。
この数の団体への呼びかけや説得には相当なご苦労があったことと推察できますし、一口に25神社合同で行う祭、とはいいますが、前例などあるわけもなく、一升瓶片手に神社を回る毎日だったそうです。

また、まつり場は期間中歩行者天国となっておりますが、許可が下りたのが前日だった、なんていう綱渡りのようなエピソードもお聞きしました。

予算についても市の補助金も一部は頂いておりますが、市内全域からの寄付金や事業収入で成り立っている祭りです。
このことからも、行政主導の祭りではなく、大村市全体の「民の力」を結集した祭りである、ということがいえると思います。

黎明期の話や夏越の歴史をもっと詳しくお知りになりたい方は、OB交流会などに積極的に参加されて先輩方にお尋ねされたり、夏越マニュアルを参照されれば良いのではないかなと思います。

この祭は紆余曲折ありながら毎年開催を重ね、本年で28年目となりました。
私たちの愛する郷土「おおむら」の夏の風物詩として市民に定着しています。
私にとっては生まれながらにある郷土の祭であり、青年会議所入会のきっかけでもあります。
そして、我々は「明るい豊かな社会」づくりを目指すまちづくり団体として現状に甘んじることなく、このまつりを「大村の誇れる文化」へと更なる進化を、新たなイノベーションを起こさなければなりません。

大村JCにとっては、夏越まつりは夏の一大事業である、といっても良いでしょう。

前段のように市民の認知もさらに深まり、まつりの運営に必要なスキルやデータの蓄積も年々進み、いわば「安定期」に入っています。
それと同時に、私たちのまつりにかける熱意が薄れてきている、まつりへの関わり方がおざなりになっているような面も感じます。
また現在では実質的な運営を大村JCのメンバーが行っていることもあってか「市民のまつり」というよりも「JCのまつり」と揶揄されるような側面もあります

このような現状は、夏越まつりを興された先輩方の思いにともすれば反しているのではないでしょうか。また、まつりの基本方針に逆行してしまうような危惧も抱かれます。

このような現状を打破する一つの方法として、鶴田理事長はあらたな改革案を投げかけられました。

それは青年会議所の本年度事業計画の一つである

・おおむら夏越まつり参画の窓口およびまつり事務局の移転検討

です。

これは本年後の総会承認事項であり、大村JCの総意です
夏越企画室ではこれを実現すべく勉強会を開催し、議論や調整を重ねた結果、一つの変化を起こすことができました。

それは実行委員長職を観光コンベンション協会会長に務めていただく、ということです。

例年ですと大村JCの理事長が勤めていた役職です。
ご存知の通り、JCは単年度制をとり理事長も毎年交代します、それに合わせて実行委員長も毎年変わっていたのです。
果たしてそれはまつりにとって良いことなのでしょうか?

実質的に祭りをきりまわす実行委員会のトップに、JCメンバー以外の方が就任することによって「JCのまつり」という閉じられた状況を脱することができるのではないでしょうか。

長らく運営側に携わっていると、色々なシガラミや慣例・前例を抜け出ることができにくい側面もあるのではないでしょうか。
この改革にはそんな状況を打破できるのではないか、と考えていますし、事実、本年は各部会に様々な改革案が提示されています。

また、実行委員長職の継続人事によって、トップに寄せられる意見や情報などが蓄積され、更なるまつりの進化が期待できると考えていますし、観光コンベンション協会との連携により市内の他のまつりとの連携や情報の共有などがなされるのではないか、と考えています。

この変化は「いつまでも受け継がれるまつり」という基本方針に資する進化だと考えています。

「郷土に誇れるまつりがある」

それは大村で生まれ育つ者や、異郷でふるさとに思いを寄せる者、大村に生業をもつ者たちすべての市民の心のよりどころとなりえます。
郷土に誇れる文化を創ること、
まつりにより熱意をもって関わり一層の進化をもたらすこと、
それが大村JCの使命であり、同時に提唱団体としての責任です。

それらを果たす為には今以上に、私たちが一丸となってこのまつりの将来ビジョンについて考え、学び、議論し、行動を興すことが必要なのではないでしょうか。

最後に会員となられるであろう皆さんに私の大好きな言葉を贈ります

「世界に変化を望むなら自らがその変化となれ」
マハトマ・ガンジー

皆さんの活躍を期待しております
ありがとうございました。

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