7年を終えたピースラリーですが
晴れがましい達成感、といったものは、あまり感じていません
これからどうしようか、という迷いのほうが大きいかも
ミーティングの始まりは他のミーティングに対する不満でした
そして何かをやりたい、という”熱”そのものでした
長崎原爆、はそのための手法としてチョイスしたわけです
また、走り始めたクラブの結束を固める、という目的もありました
回数を重ねるごとにその目的は達成され、
ピースラリーを開催することそのものが目的になっていくことを
違和感を感じていました。それはマンネリ、というものかもしれません
その違和感を払拭するためでしょうか?
私はピースラリーに招聘する語り部の戦争の記憶に触れ、
本を読み、自分のイデオロギーを構築していきました
そして、私たちの活動は大切なことではあるが、
日常の平和を楽しむためのもので、
主体的に平和を構築するものでは無い、という思いに駆られます
直接的に平和構築に作用していないことに気付くのです
それはマスターベーションである、ということです。
これで私の思いはバイカーズミーティングの枠を超えてしまったのかもしれません
同時に私は地元の青年会議所、という組織の長も務めたことがあり、
政治の力や物事がどう決められていくのか、という
行政や政治のシステムに触れることが多かったこともあります。
特に郵政解散は政治が世の中のシステムを変えていくのだ
ということを痛烈に感じました
直接的に平和を維持するのは政治といっていいでしょう。
市民運動とはあくまで間接的なものなのだと思います。
ピースラリーもこれに含まれるといってよいでしょう
また私たちの住む社会のシステムを強制力をもって作り出すのも政治です
それを身近にいる政治家にまかせるのも良いのかもしれませんが、
この人に賭けたい、という政治家は身近にいませんでした
ならば自分で切り込んでいこう、と思いました
それは俺たちのミーティングをやろう、という
7年前に抱いた思いと同じ”熱”をもったものです
ここまでは個人的な身の振り方です
するとピースラリーをどうするのか、
そこに気持ちを集めて走ってくれるバイカーに対してどうするのか
という思いも生まれてきます。
私の思いを汲んでくれるメンバー、協力してくれるバイカー
なにより、思いを集めて、走ってきてくれるバイカー
みんなの事を思うと感謝の二文字しか出てきませんし
それだけに、その思いをどうにかして生かしていきたい
ただ私の平和に対する思いが政治的なものに踏み込んでしまい
バイカーズミーティングであるりつづけるべき
ピースラリーにはそぐわないと思いました
ですから迷いが生じているのです
これについてはもう少し考える必要がありそうです
私はピースラリーに政治色を持ち込みたくはありません
色々な考え方があってしかるべきですし、
それを否定も肯定もしたくは無い
かといって結論を導くためにピースラリーが
政治的な議論をする場であるはずもありません
考えすぎなのかもしれませんが、考えなくなることのほうが恐ろしい
ですから、ピースラリーを休止しました。
生まれ変わる必要があるのです
これからどうするかはまだ考えていませんが、何かはやりたいと思っています。
広島原爆や知覧特攻隊、回天といった別のテーマに振るかもしれませんし
何もやらないバイカーズミーティングになるかもしれません
また、ピースラリーという成功体験をしたメンバーは
着実に成長していますし新しい発想も生まれてくるでしょう
私は一線を退こうか、と思っています
そして、新しいラリーをつくることがピースラリーに関わってくれた
全ての人への恩返しになるのかな、と勝手に思っています
7年間本当にありがとう
全体ミーティングで思いを語ってくれた
皆さんの言葉は忘れることが出来ないし
スタッフが並んだときは涙が出てしまいましたが
湿っぽいのはピースラリーの特色でもありますのでご勘弁
そのせいか一滴も雨に降られなかったことは幸運でした
しばらくは7年の余韻に浸ることとします
そして皆さんの思いを胸に
新しい旅の支度にかかろうと思っています
SAVE MY STYLE.
SAVE MY WORLD.
FOREVER TWO WHEELS.