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質問その3

dotjp09

出口 沙貴さん 今のお話の中で「やりがい」という言葉が出たんですけど、北村さんにとってやりがいを感じるときはどういうときですか?
「やった!」じゃないのよね、「やりがい」だよね。「俺はやったんだ!」じゃないよね(笑)

やっぱり、皆さんが納めた税金をどう使って、どういうまちづくりをするか、ということを考えている時、です。
少しづつだけど、行政とかまちのしくみを変えたり作ったりしていく仕事にやりがいを感じますね。

今まで「やったー!」と思ったこと、2回あります、すごく嬉しかったことが。

一つは「中小企業振興基本条例」
議員になる前から「これは必要」と思っていて、で、議員になって、僕だけの力じゃなくて、皆さんの力を借りながら「条例を大村で作ろうよ」といううねり、というか、雰囲気が出来て、条例が出来たので・・・これは県内初なんです。
この時は「やった!」と思いましたね。めっちゃ嬉しかったよね。
これは街の法律だから、これを作ることは一人では出来ない事なので、そういうことをみんなに協力してもらって出来たので本当に良かった、と思いました。

もう一つはFacebookやブログには書いてるんですが、骨髄バンクって知ってます?
僕、骨髄を提供したことがあるんですよ、骨髄バンクに入ってて。で、僕の骨髄を白血病の人にあげたの。で、その人、完全に治ったんですよ。
これは素晴らしい「命のリレー」だと思ってます。

参考:骨髄バンクドナーの記録「命のリレー」

白血病ってみんなが突然なるかもしれないんです、遺伝子の異常だから。原因が分からないんですね。
で、それを治すための治療が骨髄移植なんですけど、その骨髄バンクというところに登録をするわけです、献血をしたときとかね。
それを見ず知らずの赤の他人、非血縁者間って言いますけど、白血球の型が合う事があって、その人の骨髄を入れれば血液が正常になるという素晴らしい治療法なんです。

でも、途中で骨髄の提供を辞めじゃうケースがあるわけですよ。(実際にやるには)リスクがあるんですよね、やっぱり。
そのリスクの一つは、骨髄を抜く時に全身麻酔をかけられるわけです。全身麻酔をかけると言うことは心肺機能も止まるわけですから人工呼吸器を挿管されるんですね。
で、心臓とかを無理矢理動かして血液を循環させる、と。自分が病気でもないのにそういう状態になるというリスクがあります。
ただ、骨髄バンクが日本で活動を始めて、ドナーの死亡事例は1件もありません。その前にはあるんですが。

で、そういったリスクもあるんですが・・・骨髄を提供するには1週間くらい入院しないといけないんです。
ということは、仕事を休まないといけない。当然給料も減りますよね。

で、2年くらい前に東京の稲城市というところがドナー支援制度というのを作りました。(入院した)7日間分のお金をあげます、ドナーになったら1日1万円休業補償しましょう、と。
断念する方の理由としては、収入が減る、仕事が休めない、というのが結構な件数だったので、じゃあそれを支援できないか、ということでこういう制度が出来たんです。
それから最新の調査では88の自治体に(こういった制度が)広がってきました。

で、僕も大村にもその制度が必要だ、と思って提案をしたんですけど・・・これがなかなか取り上げてもらえない。

僕の場合、骨髄は県外の方に提供されたんです。大村市は大村市の皆さんの税金を集めて、大村市民のためになることをします。で、大村市に住む僕の骨髄は市外の方に提供された、ということなので、市政の範囲を超えてしまいます。
なのでこれは国のやることだよ、と。そうやってずっと断られ続けたんですよね。
それでも、ずーっと言い続けて、一般質問でも何度も何度も・・・同じ事ばっかり言うわけには行かないから毎回いろいろ調べて、今こうなってる、今後はこうなる、っていうのを何回も言い続けて、6回目でやっと「うん」と(言ってもらった)。

そして大村でも来年の(収録が2014年なので2015年)4月からこの制度が始まるんです。
もうこの時は涙が出るくらい嬉しかったですね。

これはまちの新しい制度を作ったことになります。まあ制度を作ることが目的ではないんだけど、これによって救われる人がでてきたらいいな、と。
本当に小さな事かもしれないけど、オーバーな言い方をすると「まちを変えた」ことの一つですね。